ロジャー・フィンガス
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インド会社登記局が新たに発表したデータによると、アップルは昨年3月までの1年間でインド国内で初めて10億ドルの売上を達成した。
タイムズ・オブ・インディアが入手した情報によると、同社は売上高が前年比44%増加し、純利益は倍増したという。同紙は、アップルの業績を、販売店ネットワークの拡大と、割引、買い戻し、分割払いプログラムなど、製品の価格を安くする取り組みを含むマーケティングの改善によるものと評価した。
過去2年間で現地での売上は倍増したが、それにもかかわらず、Apple Indiaの親会社は2015年度の事業からの配当金を請求しなかった。
アップル・インディアは年次報告書の中で、「財務資源の保全の観点から、取締役会は今年度、株主への配当金支払いを推奨していない」と記した。
アップルはインド市場での進出に苦戦してきた。同社の製品は一般消費者にとって高価すぎる場合が多く、また同国における携帯電話の小売販売の小規模な性質にも慣れていなかったためだ。現在、iPhoneはインドの携帯電話市場で9%のシェアを占めているが、より安価な代替品を提供しているサムスンやマイクロマックスにはまだ及ばない。
もう一つの問題は発売の遅れだ。アメリカとインドの製品発売の差は縮まっているケースもあるものの、Apple Watchは米国および他の8地域で発売されてからわずか2週間前にインドに出荷された。