アップルとサムスンのオーストラリア訴訟は規模が大きすぎるため、「前例のない」2人の裁判官による裁判制度が必要

アップルとサムスンのオーストラリア訴訟は規模が大きすぎるため、「前例のない」2人の裁判官による裁判制度が必要

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アップルとサムスンは月曜日、長年の特許争いを続けるためオーストラリアの裁判所に戻ったが、特許請求の統合により連邦裁判所の判事2人による審理が必要となり、これは同国では前例のないことと報じられている。

オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューの法廷内報道によると、訴訟の対象となっている特許の膨大な量のため、2人の判事による審理が必要となった。アップル社だけでも120件の侵害請求に対し19の特許を主張している。カリフォルニア州クパティーノに本社を置くアップル社は、サムスン製のスマートフォン9機種とタブレット2機種を標的としており、韓国のテクノロジー大手サムスン社はiPhoneとiPadに対する反訴で7つの無線通信特許を行使している。

アップルの顧問弁護士スティーブン・バーリー氏は、月曜日の審理は「連邦裁判所の歴史上初めて」、2人の判事が最初の訴訟を担当したと述べた。2011年の訴訟開始以来、審理に携わってきたアナベル・ベネット判事は、デイビッド・イエーツ判事と共に、複雑な特許と出願書類の泥沼を精査しようとしている。

月曜日の公聴会で、バーリー氏は、故スティーブ・ジョブズ氏が2007年のマックワールドでiPhoneのオリジナルバージョンを紹介したアーカイブ映像を示し、iPhoneが実質的にコピーされたことを実証しようとした。基調講演でジョブズ氏は、マルチタッチやビジュアルボイスメールなど、ハードウェアとソフトウェアの主要な機能の数々について説明した。

ジョブズ氏は、当時はちょっとした冗談と思われていたが、初代iPhoneのマルチタッチ機能について簡単に説明した後にこう述べた。「そしてなんと、我々は特許を取得しました」。

アップルは過去にもオーストラリアの裁判所で勝訴しており、その中には2011年にベネット判事が下したギャラクシー10.1タブレットに対する差し止め命令も含まれる。この差し止め命令は最終的に控訴により覆された。

オーストラリア連邦裁判所での訴訟は2013年末まで続く予定だ。