Kubernetes によるオーケストレーションが macOS に登場

Kubernetes によるオーケストレーションが macOS に登場

Mike Wuertheleのプロフィール写真マイク・ワーテル

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MacStadiumのOrka

MacStadium は、ユーザーが純正 Apple ハードウェア上の macOS 仮想マシンにネイティブ Kubernetes コマンドを適用できるようにする「Orka」を発表しました。

これまで、KubernetesやDockerといった一般的なオーケストレーションおよびコンテナ技術は、Mac OSを活用できませんでした。Orkaを使用することで、Apple OS開発チームは、AWS、Azure、GCPといった他のクラウドプラットフォームで開発する場合と同じように、Macクラウドでもコンテナ技術の機能を利用できるようになります。

「現実には、ほとんどの企業はAppleプラットフォーム向けのアプリケーションを開発する必要がありますが、これらの企業は機敏なソフトウェア定義のビルド環境の利用を好んでいます」と、MacStadiumのCEOであるグレッグ・マグロウ氏は述べています。「MacStadiumの主力オーケストレーションプラットフォームであるOrkaにより、開発者とDevOpsチームは、他のあらゆる場所で使い慣れているのと同様に、インフラストラクチャをコードとして扱うソフトウェア定義のMacクラウドエクスペリエンスを利用できるようになります。」

OrkaにはJenkins用のプラグインが付属します。Jenkinsはオープンソースの自動化サーバーであり、世界中の開発者が継続的インテグレーションと継続的デリバリーの技術を用いてソフトウェアを確実に構築、テスト、デプロイすることを可能にします。

KubernetesもDockerも新しい技術ではありません。DevOpsコミュニティにとって、Kubernetesの実装は歓迎すべきものですが、全体的にはやや追い上げの段階です。

「Appleのハードウェアでこれほど大規模にこれを実現した企業はこれまでなく、完全仮想化のオーバーヘッドなしにmacOS上でクラウドサービスを実行したい顧客にとって、これはスケーラビリティの大きな転換を意味します」と、DevOpsエンジニアのデュアン・シビリー氏は今回の展開についてAppleInsiderに語った。「しかし、これは依然としてニッチな市場であり、Appleのデータセンターにおける地位は、ここ数年のWindowsとLinuxの地位と同等になるだけです。」

MacStadiumは、DevOps Worldカンファレンスでこのロールアウトに関するセッションを開催します。OrkaとJenkinsの統合方法や、Mac環境でDockerとKubernetesを活用する方法などが取り上げられます。