Apple iPhoneのチップメーカーTSMCは2019年の残りの期間に強い需要を予測

Apple iPhoneのチップメーカーTSMCは2019年の残りの期間に強い需要を予測

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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AppleのAシリーズチップのパートナーであるTSMCは、直近の四半期で自社の収益予測とアナリストの予測を上回った後も、チップに対する堅調な需要に基づき、2019年後半の財務状況は好調になると予想している。

世界中の通信事業者による5Gマーケティングは、5G技術を搭載した新型スマートフォンの発売や5G通信機器の需要増加により、TSMCの2019年後半のチップ受注増加に貢献すると予想されます。さらに、TSMC製品への需要は第4四半期にもさらに増加すると予想されています。

ロイター通信によると、第3四半期の売上高は前年同期比3.3%増の2,410億台湾ドル(77億6,000万米ドル)となったが、米ドルベースでは1.4%減となった。それでも、これはTSMC自身の同四半期予想、そしてウォール街のアナリストの平均予想を上回る好業績となった。一方、純利益はアナリスト予想の667億7,000万台湾ドル(21億5,000万米ドル)には達したが、前年同期比7.6%の減少となった。

TSMCは他のサプライヤーと同様に、景気減速やスマートフォン販売の需要減少、米中貿易戦争や米国によるファーウェイ技術禁止の影響を乗り越えなければならない。

「当社の事業は引き続き景気減速の影響を受けていますが、事業サイクルの底は越えており、再び需要が増加し始めています」と、最高経営責任者(CEO)兼副会長のCC Wei氏は決算説明会でアナリストらに述べた。

TSMCの業績は、一般的にテクノロジー業界全体の健全性を示す指標とみなされています。AppleはTSMCにとって主要な顧客である一方、TSMCは他の多くのデバイスベンダー向けにもチップを生産しており、いわばAppleの代理として機能しています。

TSMCは、今年9月に予定されている2019年版iPhoneの刷新の中核となる、Apple設計の「A13」チップの量産をすでに開始していると考えられている。