AppleInsiderスタッフ
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Apple が「Quantified Self」競争に参入するという決定は、いわゆる「iWatch」で終わることはなく、同社は iOS App Store に似た、健康とフィットネスデバイスのための集中型追跡プラットフォームの構築を検討していると考えられている。
ウェアラブル生体認証デバイスはアップルの当面の関心事と考えられているが、新たなプラットフォームこそが同社の長期的な戦略ではないかと見る向きもある。「アップルがこの分野に関心を示していることは間違いない」と、医療技術専門家のテッド・ドリスコル氏はロイター通信に語った。
カリフォルニア州クパチーノに本社を置くアップルは、ここ数ヶ月でバイオメディカルセンサーの専門家を多数採用している。ロック・ヘルスの幹部マレー・ガンディー氏は同誌に対し、この動きは「バイオセンシング分野における非常に特殊な動き」を示唆していると語った。採用された人材には、ナイキのFuelBandを開発したフィットネス専門家、医療プライバシーの専門家、そして非侵襲性血糖値測定やパルスオキシメトリーの専門知識を持つ様々な科学者が含まれている。
採用された人の多くは、最終的に何に携わることになるのかほとんどわからないまま入社したと言われており、これはアップルがこれまで予想されていたよりも幅広い健康関連部門を構築しようとしていることを示している。
「(アップルが採用した)優秀な人材の中には、企業秘密や情報の山にアクセスできる人材もいる」と、パルスオキシメーターメーカーのマシモ社のCEO、ジョー・キアニ氏は述べ、アップルは高額な報酬で「ただ人を買っている」だけだと付け加えた。マシモ社の元研究ディレクターも、ここ数カ月でクパチーノに異動した社員の一人だ。
Appleは既に、iPhone 5sに搭載されているA7 CPUに搭載されているカスタムM7コプロセッサを通じて、歩数計などのモーション関連アプリケーションを実現しています。しかし、今年リリースが予定されているiOS 8のリリースに伴い、Appleが健康・フィットネス市場への進出をさらに進めるとの噂が広まっています。
特に、iOS 8の主要機能の一つとして、いわゆる「ヘルスブック」アプリケーションが登場する可能性があると言われています。これは、ユーザーがiPhone上で健康関連データを測定・追跡するための中心的な役割を果たすものです。このアプリケーションは、体重、心拍数、血圧などの情報を追跡できる様々なウェアラブルデバイスやコネクテッドデバイスと連携する可能性があります。