AT&Tによるタイム・ワーナー買収が今週末に発表される可能性 - 報道

AT&Tによるタイム・ワーナー買収が今週末に発表される可能性 - 報道

ニール・ヒューズのプロフィール写真ニール・ヒューズ

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AT&Tとタイム・ワーナーは以前にも買収の可能性について非公式な協議を行っていたと言われていたが、その後協議は真剣なものとなり、取引は完了に近づいていると言われている。

ウォール・ストリート・ジャーナルは金曜日、協議に詳しい関係者の話として、 AT&Tによるタイム・ワーナーの買収が早ければ今週末にも発表される可能性があると報じた。AT&Tは、自社のワイヤレス、ブロードバンド、衛星テレビ事業を、HBO、TNT、CNNなどを含むタイム・ワーナーの巨大コンテンツ帝国と統合することを検討している。

こうした取引は、約6年前に承認されたコムキャストによるNBCの買収を司法省が厳しく審査し制限を課したのとほぼ同じように、米国政府による独占禁止法の調査に直面する可能性が高い。

AT&Tは2011年にライバル通信事業者T-Mobileの買収を試みたが、最終的に却下された。その後、同社はメディアと配信事業に注力するようになり、昨年は衛星放送事業者DirecTVを500億ドルで買収する契約を締結した。

AT&Tの時価総額は現在2,270億ドルを超えており、一方タイム・ワーナーは金曜日の取引時点で約730億ドルと評価されている。

木曜日の報道によると、AT&Tは昨年のDirecTV買収後、タイム・ワーナーと非公式協議を行っていた。しかし、当時の協議は初期段階とされていたものの、今回の協議はより真剣なものになっているとされている。

ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に応じた関係筋によると、現金と株式による買収は今のところ迅速に進んでいるものの、流動的な協議により頓挫したり、遅れたりする可能性もあるという。

AT&Tが資金調達に成功すれば、売却対象となるのは、HBOが販売するプレミアムケーブルチャンネル、カートゥーンネットワークを含むベーシックケーブル、そしてNBAバスケットボールのような収益性の高いスポーツライセンスといった貴重なラインナップです。AT&Tは子会社のDirecTVでOTTストリーミングアプリの立ち上げを準備しており、人気コンテンツへのアクセスはAT&Tにとって不可欠です。