カスパー・ジェイド
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投資調査会社トピーカ・キャピタルのアナリストらは、昨年12月の調査で未発表のiPhoneのプロトタイプを複数発見した後、今週、Appleが今年半ば頃にこれらのモデルの1つをはるかに低価格で発売する準備を進めているとの確信を強めている。
「12月下旬、当社の調査で、5月か6月に発売される可能性のある、異なる画面サイズのiPhoneが明らかになった。これにより、Appleは市場をよりうまく二分し、より低価格のiPhoneへの道を切り開くことができる」とアナリストのブライアン・ホワイト氏は月曜日の顧客向け調査メモで述べた。
アナリストはさらに、このデバイスは早くても6月に発売されるだろうと考えていると述べ、プロトタイプはプラスチックの筐体に包まれているため軽量であることから、「iPhone mini」や「iPhone Air」といった名前で市場に投入される可能性があるとした。
「低価格帯のiPhoneの価格帯は250ドルから300ドルが妥当だと考えています。これはSIMフリーの16GB iPhone 5の649ドルの価格よりも58%安くなります」とホワイト氏は述べた。「250ドルから300ドルの価格帯であれば、中国で約320ドルという中価格帯でハイエンドスマートフォンを提供している中国のXiaomi(シャオミ)とも競合できるでしょう。」
アナリストは、粗利益が既存のiPhoneモデルよりも10~15パーセントポイント低いと推定されるにもかかわらず、このデバイスの予想される250~300ドルの価格設定により、Appleはスマートフォン市場での影響力を大幅に拡大し、中国への進出を拡大できると同時に、成長の可能性が最も高いブラジル、ロシア、インドなどの他のBRIC諸国でも機会が開けると考えている。
たとえば、iPhone の価格が高かったため、Apple は 2012 年にスマートフォン市場の少なくとも 60% (フィーチャー フォン市場は言うまでもない) に対応できなかったと推定されますが、一方で IDC の推定によると、2012 年から 2016 年にかけてスマートフォンの年間販売台数が 6 億 8,800 万台 (つまり、7 億 1,750 万台から 14 億台) 増加すると予想されており、その大部分はハイエンド市場以外で発生するものと考えられます。
Appleがこのいわゆる低価格iPhoneの販売価格をどのようにして引き下げる計画かについては、ホワイト氏は、このデバイスにはよりコストの手頃なディスプレイ、ケース、メモリ、ワイヤレス、カメラ、プロセッサが採用されるだろうと考えている。
「ケースは、iPhone 5のアルミニウム製ユニボディケースに比べて安価な素材(例えばプラスチック)を使用することでコスト削減が図れる興味深い分野となるだろう。同時に、消費者の興味を引く色彩も加わるだろう」と同氏は語った。