特許裁判でサムスンの携帯電話3機種が被告のリストから削除される

特許裁判でサムスンの携帯電話3機種が被告のリストから削除される

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アップル対サムスン裁判のルーシー・コー裁判長は月曜日、サムスンのGT-i9000、GT-i9100、およびGalaxy Aceをアップルの特許を侵害したとされる機器のリストから削除する判決を下した。

サムスンの弁護士は、これらの3機種が裁判手続きに含まれることに反対し、これらのスマートフォンはいずれもサムスンまたはその子会社から米国で販売されていないと主張したとThe Vergeが報じている。サムスンのGT-i9000とGT-i9100は、Galaxy SとGalaxy S IIの国際版であり、Galaxy Aceは韓国企業が米国に持ち込んだ際に同じブランドを引き継いだ。

コー判事の判決は、月曜日にアップルの訴訟が終了してすぐに下された。サムスンは、アップルが3機種のスマートフォンに対する特許侵害の申し立てにおいて立証責任を負っていると主張し、アップルがそもそもこれらの機種が訴訟の対象に含まれる理由を十分に説明していないと指摘し、勝訴した。

サムスンは同時に、アップルがトレードドレス侵害の主張において法的責任を十分に果たしていないとして、訴訟全体の取り下げを主張した。All Things Dによると、コー判事は両当事者から1時間にわたる弁論を聞いた後、アップルが提出した文書と証言は陪審評決の根拠となる十分な資料であると判断した。

サムスンのGalaxy Sの国際版、GT-i9000。
出典:サムスン

月曜日の早朝、アップルの専門家証人テリー・ムシカ氏は、陪審員がサムスンがアップルの主張するトレードドレスの権利を全て侵害していると認定した場合、サムスンは25億ドルから27億5000万ドルを支払うべきだと推定した。反対尋問において、ムシカ氏は損害賠償額の算定方法の多様性について厳しく追及され、金額に疑問が投げかけられた。

訴訟継続の判決により、サムスンはベン・ベダーソン氏から弁護を開始することになる。ベダーソン氏は、アップルの915特許「ピンチ・トゥ・ズーム」に関連するとされる先行技術について証言する予定だ。メリーランド大学教授のベダーソン氏は、スマートフォンの片手操作を容易にするために設計されたインターフェース「LaunchTile」の開発者として知られている。同技術の概要によると、LaunchTileは親指のジェスチャーを用いて、画面上の最大36個のアプリケーションをズームイン・ズームアウトできる。