ウィリアム・ギャラガー
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リチャード・バー上院議員(中央)。出典:バー上院議員
リチャード・バー上院議員に対するFBIの捜査の一環として、Appleに令状が発行され、同議員はCOVID-19の流行に関連した物議を醸す株式売却の疑惑を巡り捜査を受け、その結果、同議員の自宅でiPhoneが押収された。
上院情報委員会の委員長であるリチャード・バー上院議員(ノースカロライナ州共和党)は、アップルなどの企業に調査対象の顧客に関する機密データを提供するよう求める法案の共同執筆者となってから4年が経ち、調査の対象となっている。
FBIはまず、バー議員のiCloudデータを入手するため、アップルに対し令状を発付した。これは、バー議員が新型コロナウイルスの影響で株価が下落するのを知りながら株式を売却したとの容疑で捜査を行っているためだ。提供された情報に基づき、FBIはバー議員の自宅にあるiPhoneを押収するため、2つ目の令状を取得した。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、匿名の法執行当局者は、バー上院議員がワシントンDCの自宅で捜査官にiPhoneを渡したことを確認した。
バー上院議員は2月13日、情報委員会と上院保健委員会が新型コロナウイルスに関する早期説明会を行った翌日に、33銘柄の株式を売却しました。売却された銘柄のかなりの部分は、1週間後の市場下落の影響を受けていた企業のものでした。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、バー氏の売却額は62万8000ドルから172万ドルに上る。バー氏は上院倫理委員会に自身の株式売却の審査を要請する意向を示している。同時に、バー氏の義理の兄弟であるジェラルド・ファウス氏は、9万7000ドルから28万ドル相当の株式を6件売却している。バー氏は義理の兄弟との取引を否定している。
2012年、バー氏は、議会がブリーフィングで提供された情報に基づいて議員が行動することを禁じる法案を提出した際、これに反対したわずか3人の上院議員のうちの1人だった。
木曜日の暴露を受けて、バー氏は上院情報委員会の委員長を一時的に辞任した。ただし、委員会には留任する。
バー議員のデータの押収について、バー議員自身、FBI、そしてアップルは公式にコメントしていない。バー議員は別途、再選を目指すつもりはないと表明している。