ロジャー・フィンガス
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タイム・ワーナーのCEOによると、アップルのインターネットソフトウェアおよびサービス担当上級副社長エディー・キュー氏がタイム・ワーナーによる買収の可能性を示唆した際、おそらく「真剣な」意図はなかったという。
「今回の件は、より優れたユーザーインターフェースを実現するために我々が支援してきたAppleを含むテクノロジー企業の取り組み、そして彼らが何をすべきか、どのように関与していくかについて、より深く掘り下げたものです」と、ジェフ・ビュークス氏は火曜日に公開されたブルームバーグのインタビューで説明した。「これはM&A(合併・買収)よりも、むしろそちらの方に重点が置かれています。M&Aは真剣なものではなかったと思います」
5月の報道によると、キュー氏は2015年にタイム・ワーナーのコーポレート戦略責任者であるオラフ・オラフソン氏との会談でこのアイデアを提案したという。しかし、当時すでに関係者は、協議は予備段階にとどまり、実際にはアップルやタイム・ワーナーのCEOにまで至らなかったと主張していた。
タイム・ワーナー(別会社のタイム・ワーナー・ケーブルとは別物)を買収すれば、理論上はCNN、HBO、ワーナー・ブラザーズなど幅広いチャンネルや映画スタジオに即座にアクセスできるようになる。強硬な交渉戦術によって停滞しているとされるライブストリーミングTVサービスに向けてアップルが前進できれば、これは特に有利になるかもしれない。
しかし問題は、Appleが全く馴染みのない業界にどっぷりと浸かり、ケーブルテレビや衛星放送事業者といった、本来であれば避けたい義務に縛られてしまうことだ。「ゲーム・オブ・スローンズ」のような番組で最大限の視聴者を獲得するためには、AndroidやWindowsといったプラットフォームのサポート強化を迫られるだろう。