マイク・ピーターソン
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アップルの広告
最近の求人情報によると、Apple はデマンドサイドプラットフォームを追加することで、現在のファーストパーティ広告サービスの拡大を計画している可能性がある。
クパチーノに拠点を置くこのテック大手は、 Digidayが確認した求人広告によると、現在、デマンドサイドプラットフォーム(DSP)担当のシニアマネージャーを募集している。デマンドサイドプラットフォームとは、広告主が広告に入札できる自動化システムである。
求人情報によると、Appleはモバイル中心のDSPの経験があり、「測定とアトリビューションを用いたモバイルキャンペーン」の最適化に携わる候補者を求めている。この職務では、「可能な限りプライバシーを重視し、洗練されたデマンドサイドプラットフォームの設計を推進する」ことが求められる。
Appleは過去にFacebookのような広告中心の企業と衝突したことがあるものの、iPhoneメーカーである同社は独自の広告事業を立ち上げたばかりだ。これにはApp Storeの検索広告やApple Newsの広告などが含まれる。
Appleの広告事業は規模こそ小さいものの、広告展開の拡大を目指している兆候は明らかだ。5月には、Appleは広告事業が「自立できるほどの規模」にあったことから、幹部のトッド・テレシ氏に広告業務の責任拡大を託した。
一部の社外広告担当幹部は、Appleの現在の広告プラットフォームについて不満を述べており、Search Adsを「高価」で「ひどい」と評している。同社は近々、検索時だけでなくApp Store内の他の場所でも表示される新たな広告配置をテストする予定だ。
アップルは、広告事業を拡大する一方で、第三者企業が広告目的でユーザーを追跡する能力を制限していることで批判を受けている。同社は、プライバシー機能が成長を続ける自社の広告セグメントを強化することを目的としていたという疑惑を否定している。
同社はまた、競合他社よりも自社システムのプライバシー保護の優位性を強調している。Appleは個人への過度なターゲティングを避けており、例えば、ユーザーの機密データを広告のターゲティングに利用することは決してない。