グーグル、ボストン・ダイナミクスのロボット部門売却を計画 - 報道

グーグル、ボストン・ダイナミクスのロボット部門売却を計画 - 報道

AppleInsiderスタッフのプロフィール写真AppleInsiderスタッフ

· 1分で読めます

Google が管理するロボットが世界を制覇する未来を心配していた人たちは、もう心配する必要はない。この検索エンジンの巨人が、ボストン・ダイナミクスの高度なロボット研究部門を売却することを決定したと報じられているからだ。

ブルームバーグによると、今回の売却は、グーグルの親会社アルファベットの幹部が、ロボット工学への取り組みが近い将来に市場性のある製品を生み出すかどうか疑問視し始めたことを受けて行われた。同社は、起業家精神に富んだ人材の確保を目指し、各事業グループが収益を生み出すための合理的な戦略を確実に構築できるよう取り組んでいる。

Google Xの幹部ジョナサン・ローゼンバーグ氏は、ボストン・ダイナミクスを含むGoogleのロボット工学チームのメンバーに対し、「10年かかるものにリソースの30%以上を費やすことはできない」と語り、「経費を賄うだけの収益を生み出すには数年かかる必要がある」と付け加えたと言われている。

ロボット工学に多額の投資を行っているトヨタとアマゾンが、買収候補として挙げられている。

ボストン・ダイナミクスは、YouTubeの四足歩行ロボット動画で世間の注目を集め、2013年にグーグルに買収された。その後、焦点は人型ロボットに移り、グーグルの広報担当者の間で懸念が生じていると言われている。

「テクノロジー系の報道機関からは興奮の声が上がっていますが、同時に、恐ろしい、人間の仕事を奪おうとしているといった否定的な報道も見られ始めています」と、Google Xの広報担当コートニー・ホーネ氏は同僚に語ったと伝えられている。同氏はさらに、「GoogleにおけるBDの真の姿について、全く別のメディアサイクルを引き起こしたくはありません」と付け加えた。

ボストン・ダイナミクスの売却がグーグルにおけるロボット工学研究のより大規模な縮小を象徴するものなのか、それとも同社がより達成可能だと考える目標にリソースを集中させているだけなのかは不明だ。