AppleInsiderスタッフ
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高級スマートフォンの販売は限定的であるにもかかわらず、かつて強大だったフィンランド企業が王座からさらに転落する中、アップルは近いうちにノキアを上回る端末を出荷するかもしれない。ノキアはより安価なフィーチャーフォンも含め、いまだに24機種以上を提供している。
市場調査会社ストラテジー・アナリティクスの最新データによると、ノキアの携帯電話出荷台数は2014年第1四半期に1,490万台減少し、わずか4,700万台となった。一方、アップルは前年同期比で630万台多いiPhoneを出荷し、四半期末には4,370万台を販売した。
つまり、かつて携帯電話市場をほぼ独占していたノキアの50年の歴史を持つモバイル事業は、7年前に誕生した自社のモバイルプラットフォームを持つアップルと熾烈な競争を繰り広げていることになる。ノキアの世界市場シェアは11.5%で、アップルのiPhoneシリーズは10.7%となっている。
「アップルはノキアとの市場シェアの差をわずか1ポイントにまで縮めており、ノキアは今年後半もトップを維持するには厳しい戦いを強いられるだろう」とストラテジー・アナリティクスのシニアアナリスト、ケン・ハイアーズ氏は述べた。
このニュースはノキアにとって特に憂慮すべきものだ。なぜなら、同社の携帯電話販売の大半は、発展途上国におけるフィーチャーフォンと低価格帯のAshaシリーズによるものだからだ。例えば、ノキアのフィーチャーフォン220は、通信事業者の補助金がなくてもわずか60ドルだ。
今週初めにノキアの携帯電話事業の買収を完了したマイクロソフトが、下位機種の携帯電話事業をどうするかはまだ不明だ。低価格帯市場におけるAndroidの急速な普及に対抗するため、フィーチャーフォン事業を撤退し、Windows Phone搭載のタッチスクリーンデバイスのみに注力するのではないかとの見方もある。