アップルとサムスンは特許訴訟の和解について「最近連絡を取り合っている」

アップルとサムスンは特許訴訟の和解について「最近連絡を取り合っている」

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

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故スティーブ・ジョブズ氏がグーグルのアンドロイドOSを搭載したデバイスに対して「熱核戦争」を起こすと誓ったにもかかわらず、アップルとサムスンは最近、継続中の法廷闘争の解決の可能性について協議した。

AppleとSamsungの間で水面下で協議が続いていることが明らかになったのは、Bloomberg Businessweek誌の最新号に掲載された「AppleのAndroid戦争」と題された特集記事の中でのことだ。この記事では、AppleがSamsung、Motorola、HTCを含む多数のAndroidスマートフォンメーカーとの特許訴訟に巻き込まれた経緯が詳細に説明されている。

報道によると、事情に詳しい関係者の話として、サムスンとアップル両社の幹部らが「最近、和解の可能性について連絡を取り合った」とされている。

「アップルのCEO、ティム・クック氏は、前任者のような敵を全て打ち倒すという情熱を共有していないようだ」と、作家のポール・M・バレット氏は書いている。「クック氏は訴訟を、宇宙的な復讐の手段ではなく、必要悪と捉えているようだ。」

AppleとSamsungが協議を行っているようだが、これはデバイスメーカー間の進行中の訴訟がすぐに終結する兆しではない。Appleは、Samsungをはじめとする企業がiPhoneやiPadの外観や操作性を模倣し、自社のハードウェアとモバイルOS(iOS)の両方を模倣していると非難している。

Bloomberg Businessweekによる、Apple による Android への法的攻撃の地図。

Appleは最近、裁判所への提出書類の中で、同社幹部が特許訴訟を回避するため、2010年にサムスンと4回会談していたことを明らかにした。ジョブズ氏自身もこれらの協議に参加していたとされているが、問題は解決されず、Appleは最終的に2011年4月にサムスンを相手取って訴訟を起こした。

ジョブズは生前、伝記作家のウォルター・アイザックソンに対し、Appleの特許技術をAndroidメーカーにライセンス供与することには関心がないと表明していた。Androidは「盗まれた製品」だと考えており、Androidを阻止するためには「熱核戦争も辞さない」と示唆していた。