アップル、ホリデーシーズンのiPhone受注を20%増加

アップル、ホリデーシーズンのiPhone受注を20%増加

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

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アップル社が同端末の部品発注を20%増加させたため、今年のホリデーシーズンにおけるiPhone 3GSの需要によりイメージセンサーが不足すると予想される。

台湾の業界紙DigiTimesによると、iPhone 3GSに搭載されているCMOSイメージセンサーのメーカーであるOmniVision Technologiesは、年末商戦期のハードウェア供給が限られると顧客に注意を促した。供給制約は主にiPhone 3GSの需要に左右され、11月下旬まで緩和されない見込みだ。

「アップルは、台湾の製造パートナーであるフォックスコン・エレクトロニクス(鴻海精密工業)とプライマックス・エレクトロニクスへのiPhone 3GSの第4四半期の注文を17~20%増加させたと情報筋は指摘している」と報道は伝えている。

アップルの役員らは同社の第4四半期の業績報告で、来たるホリデーシーズンにiPhone 3GSへの圧倒的な需要に応えるつもりであると語った。

「これらの(供給問題の大部分、特にその大半を9月か10月初旬に解決できたことを大変嬉しく思います」と、アップルのティム・クック氏は同社の四半期決算電話会議で述べた。「ですから、今の当社の状況に満足しています」

9月四半期はデバイスの供給制約が問題となったが、カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社は、記録的な740万台のiPhoneを販売することに成功した。

「四半期の大部分において、iPhone 3GSを販売しているほとんどの国では、需要が供給を上回ったため、在庫が非常に少なかった」とクック氏は語った。

同氏は、Appleが携帯電話事業にまだ参入していないことを理由に、iPhone販売の季節予測を公表することには慎重な姿勢を示した。さらに、同プラットフォームの前年比での大幅な成長により、予測がさらに困難になっていると述べた。

「予測を立てる上で考慮する点は、iPhone 3GSの人気が驚異的だったことです」と彼は述べた。「需要の多さには本当に驚きました。四半期末までに64カ国で販売されました。今四半期中に、特に中国をはじめ、さらにいくつかの国で販売を開始する予定です。」

Appleは、中国聯通(チャイナ・ユニコム)でのiPhoneの発売に加え、多くの国で複数キャリア契約によるiPhoneの展開を進めています。英国では、携帯電話事業者のOrangeが11月10日からiPhoneの販売を開始し、Vodafoneも2010年初頭に販売を開始する予定です。カナダでは、BellとTelus Corp.も11月に販売を開始する予定です。