日本の裁判所、クリックホイールの特許侵害でアップルに330万ドルの支払いを命じる

日本の裁判所、クリックホイールの特許侵害でアップルに330万ドルの支払いを命じる

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東京地方裁判所が木曜日に言い渡した判決で、アップルはiPodのクリックホイールに関する技術で特許を侵害したとして日本人発明者に330万ドルの支払いを命じられた。

共同通信によると、問題の特許は、アップルが2004年にiPodシリーズにクリックホイールを発売する約6年前の1998年に、日本人発明家斉藤典彦氏が所有する会社によって出願されたという。

木曜日の訴訟は、斉藤氏が東京税関に対しクリックホイール付きiPodの輸入差し止めを求めたことをきっかけに、複数の訴訟が起こされた結果である。これに対し、アップルはクリックホイール機能が既存の特許を侵害していないことを確認するため、独自の訴訟を起こした。

最終的に、斉藤氏は1000億円(現在の為替レートで約10億ドル)の損害賠償を求めて反訴を起こした。高野照久裁判長は、この巨額の賠償金を却下し、iPodの圧倒的な売上を理由に330万ドルの賠償を認めた。

Appleは第4世代iPodで初めてクリックホイールを搭載したiPodを導入しました。これは、片手で簡単に操作できる静電容量式の表面と機械的な機構を組み合わせたものです。このコンポーネントは、iPod Photo、iPod Color、mini、そして第6世代までのすべてのnanoを含む、新しいモデルの発売に合わせてiPodラインナップに引き継がれました。

2007年にiPod touchが発売されると、Appleはクリックホイールを段階的に廃止し始めました。マルチタッチスクリーンが小型化と高機能化を実現し、ユーザーエクスペリエンスを全体的に向上させたためです。現在、クリックホイール技術を採用しているiPodはiPod Classicのみで、iPod touchと同時に発売されて以来、大きなデザイン変更は行われていません。

本日の判決の前に、斉藤氏はアップル社との法廷外での和解を試みたが、適切な合意には至らなかった。