サムスンのチップとディスプレイ事業、Note 7の爆発的なリコールを受けて利益を回復

サムスンのチップとディスプレイ事業、Note 7の爆発的なリコールを受けて利益を回復

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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サムスン電子は、ギャラクシーノート7の大規模なリコールにもかかわらず、チップとディスプレーの売上増加に支えられ、第3四半期の営業利益が5.6%増加したと推定される。

ロイター通信によると、売上高は前年同期比5.2%減の約440億ドルであったにもかかわらず、営業利益は約70億ドルと、前年同期の約67億ドルから増加したとみられる。より正確な数字は10月下旬に発表される予定だ。

サムスンはNote 7のリコールがどのような影響を与えたかを明らかにしていないが、外部アナリストは損害額が8億9,700万ドル以上になる可能性があると推測している。同社は約250万台のリコールを命じたが、固定電話機の安全性が大幅に向上したかどうかはまだ明らかではない。

この事件は皮肉にも、サムスンのチップ部門にとって追い風となったかもしれない。スマートフォンの買い替えに伴うチップの急激な需要が、既に逼迫していたメモリ市場をさらに圧迫し、価格を押し上げた可能性があるからだ。サムスンの失敗に乗じようとしているメーカーも含め、スマートフォンメーカーは限られた供給量のうち、残されたメモリを確保しようと躍起になっているかもしれない。調査会社TrendForceは、DRAMチップの価格が12月四半期に10%以上上昇すると予測している。

また、発売からしばらく経つが、好調な売れ行きを誇っている同社の主力携帯電話であるギャラクシーS7とS7エッジもサムスンを後押しするかもしれない。