謎の「プロジェクト・アザレア」は、アップルの米国拠点のチップ生産パートナーのコードネームだと考えられている

謎の「プロジェクト・アザレア」は、アップルの米国拠点のチップ生産パートナーのコードネームだと考えられている

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

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ニューヨーク、カリフォルニア、テキサス、オレゴンの各州は、アップルと関係があり、iPhoneやiPadなどのデバイス用のチップを生産していると言われる大手半導体メーカーの拠点となるために競争していると言われている。

このプロジェクトの最新情報は、今週オレゴニアン紙によって報じられました。同紙は、州の経済開発局が「アザレア」という名称のみで知られる企業を募集していることを確認できました。当局が秘密保持契約を締結しているため、プロジェクトの詳細は不明です。

しかし、ニューヨーク州当局も独自の「プロジェクト・アザレア」を進めていると報じられており、この謎のプロジェクトをめぐって両州が競合していることを示唆している。先週、ニューヨーク州経済開発当局に、AppleのiPhoneとiPadの部品製造を目的としたとみられる320万平方フィート(約3万平方メートル)の半導体製造工場の計画が持ちかけられたことが明らかになった。

「プロジェクト・アザレア」の候補地として、カリフォルニア州とテキサス州も挙げられている。EE Timesによると、コンサルティング会社デロイト・トウシュ・トーマツは、アザレアの運営会社として、この2州を検討しているという。

数々の報道によると、Project Azaleaの背後には台湾積体電路製造(TSMC)が有力視されている。TSMCは、Appleの現在のサプライヤーであるサムスンを追い出し、iPhoneとiPad向けのモバイルチップ生産を引き継ぐと噂されている。

サムスンは現在、iPhone 5に搭載されているA6や、第4世代iPadに搭載されているA6Xなど、Appleのカスタムプロセッサを、テキサス州オースティンのチップ製造工場で製造している。しかしサムスンはAppleの最大のライバルでもあり、激しい競争と数十件に及ぶ特許侵害訴訟が両社の間に溝を生じさせている。

Appleのチップがオレゴン州で生産されるという見通しも注目に値する。Appleはすでにオレゴン州プラインビルにデータセンターを建設し、同州への進出を表明しているからだ。同センターの2棟ある338,000平方フィート(約3万8,000平方メートル)の巨大な建物のうち1棟の建設は10月に開始された。