ケイティ・マーサル
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AP通信によると、ノキアのスティーブン・エロップCEOは今週開催されたモバイル・ワールド・コングレスで、マイクロソフトがフィンランドの携帯電話メーカーであるノキアに対し、Windows Phoneへの移行費用として数十億ドルを支払うことを明らかにした。エロップCEOは、マイクロソフトとの提携発表を受けてノキアの株価が14%下落したことを受け、投資家の懸念を鎮めるため、この合意を明らかにした。
CEOは、マイクロソフトからの支払いは、ノキアがワシントン州レドモンドに本社を置くソフトウェア大手に提供する「多大な貢献価値」を認めるものだと述べ、また、ノキアは標準的な慣行に従い、マイクロソフトにソフトウェア使用料を支払う予定だと述べた。
エロップ氏は、元雇用主であるマイクロソフトにとって「トロイの木馬」ではないかと問われ、「いいえ」と答えた。同氏は、Windows Phoneプラットフォームの採用はノキアの経営陣全員の一致した決定だったと述べた。
ノキアは先週、将来のスマートフォン向けOSからSymbian OSを廃止し、MicrosoftのWindows Phoneプラットフォームを搭載した新型端末の開発に注力すると発表した。両社は「主要資産を統合」する今回の提携を通じて、新たなモバイル製品・サービスを共同で開発することで「新たなグローバルモバイルエコシステム」を構築する計画だと述べた。
ノキアは月曜日、Windows Phoneプラットフォームを搭載した初の携帯電話を今年中に発売する計画を明らかにした。エロップ氏は、2011年の期限に間に合わせるため、同社は「プレッシャーを感じている」と述べた。
かつてマイクロソフトの事業部門の責任者だったエロップ氏は、2010年9月にノキアのCEOに就任した。ノキアは、競合他社のアップルやグーグルが大きな成功を収める中、スマートフォン市場での優位性を維持するのに苦戦している。
エロップ氏は今月、従業員に宛てた1,300語の書簡の中で、こうした苦難を率直に認めた。その中で彼は、同社のモバイルOS「Symbian」を、生き残るために飛び降りざるを得なかった「燃え盛るプラットフォーム」に例えた。