アンジェラ・アーレンツ氏がアップルのリテール部門の責任者に就任する日をめぐり憶測が高まる

アンジェラ・アーレンツ氏がアップルのリテール部門の責任者に就任する日をめぐり憶測が高まる

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アップルの次期小売部門責任者アンジェラ・アーレンツ氏がバーバリーを退任する正確な日付はまだ発表されていないが、このファッション業界の幹部はバーバリーの800万ポンド相当の株式ボーナスを受け取るために退任を遅らせているのではないかと推測する者もいる。

アンジェラ・アーレンツ氏は2014年にAppleのリテールおよびオンラインストア担当SVPに就任する予定。| 出典:The Times UK

4月は、アーレンツ氏が辞任後、後任者への事業承継のために契約上6ヶ月間務める義務がある期間の終了日となる。しかし、ガーディアン紙は、彼女がクパチーノへ実際に赴任するのは、数百万ポンド規模のボーナスを2回に分けて受け取る6月になるのではないかと見ている。また、アーレンツ氏がボーナスの一部または全額を受け取りながら、5月にも退社できるよう、両社間で交渉を進めている可能性もあるとの声もある。

「これは大きな金額だ。6ヶ月の引継ぎ期間を経て事業が前進していくのを見るのは、ある意味良いことだ。透明性が求められる」と、ニーヴ・キャピタルのアナリスト、ラフル・シャルマ氏は同誌に語った。

アーレンツ氏の退任に影響を与えるもう一つの要因は、アーレンツ氏の後任としてファッションハウスのトップに指名されたクリエイティブ・エグゼクティブ、クリストファー・ベイリー氏に対する株主の評価が疑わしいことかもしれない。ベイリー氏はまだ両方の役割を両立させる準備が整っておらず、アーレンツ氏の指導の下でもう少し時間をかける必要があると考えている株主も多いと思われる。

アップルはアーレンツ氏の採用を発表した際、同氏がiPhoneメーカーに入社するのは「春」とだけ述べていたが、その時期は5月と広く見られている。6月に入社するとすれば、2012年に元小売部門責任者のジョン・ブロウェット氏が解雇されて以来、アップルの直営店が上級管理職不在の状態が1年半以上続くことになる。

アーレンツ氏が就任すれば、ブロウェット氏やアップルの初代小売担当役員であるロン・ジョンソン氏よりも広範な業務を担うことになる。彼女は実店舗とオンラインの両方の小売事業を統括することになるが、両チャネルが同一の役員に報告するのは今回が初めてとなる。