スティーブ・ジョブズ氏、アップルは400億ドルの現金を保有しており「大きく考えなければならない」と語る

アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏は木曜の株主総会で投資家らに対し、同社の400億ドルという巨額の軍資金が安全性と柔軟性をもたらすと語ったが、自社株買いでAAPLの株価が上がることはないものの、大胆な動きをすれば上がるだろうと述べた。

しかし、ジョブズCEOは、アップルが保有する現金および有価証券の使途について言及しなかった。ロイター通信によると、ジョブズCEOは投資家に対し、この資金を配当金や自社株買いに充ててもAAPLの株価には影響しないと考えていると述べた。この会合は木曜日、カリフォルニア州クパチーノにあるアップル本社で行われた。

その代わりに、ジョブズ氏はアップルの株価を上げるためには「大きく考えなければならない」と語ったと伝えられている。

さらにブルームバーグは、ジョブズ氏がアップルは「大きく大胆な」リスクに備えて現金を保有していると述べたと報じた。アップルは2010年第1四半期の投資家向け電話会議で、12月期末までに398億ドルの現金を保有していることを明らかにした。

1年前、ジョブズは健康上の問題で年次株主総会を欠席しました。その後、肝臓移植手術が成功し、6月にアップルに復帰しました。

フォーチュン・ブレインストーム・テックのフィリップ・エルマー＝デウィット氏は、木曜日の株主総会でジョブズ氏の容姿は素晴らしく、株主の質問のほとんどに答え、また「元気いっぱい」でユーモアのある人物だったと評した。ある人物がジョブズ氏を夜眠れなくさせるものは何なのかと尋ねると、彼は「株主総会だ」と答えた。

米国におけるAT&TとのiPhone独占契約に関する質問も、コメントなしに却下されたと報じられている。Apple取締役会の新たな共同筆頭取締役に就任したエイボンのCEO、アンドレア・ユング氏は、女性陣の存在感を高めるため、取締役で元米国副大統領のアル・ゴア氏の妻であるティッパー・ゴア氏を取締役会に迎えるべきだと冗談を飛ばした。

株主は、環境への影響をより綿密に分析することを目的とした環境対策案も否決した。これらの2つの案は、アップルに徹底的な年次報告書の作成と、環境の持続可能性に焦点を当てた委員会の設置を求めるものだった。