ニール・ヒューズ
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リキッドメタル合金の共同開発者であるアタカン・ペカー氏は、Cult of Macに対し、数年前にiPhone 3Gを開封した際にこの金属だと分かったと語った。また、Cult of Macは、同社の製造能力をテストするためにこの合金が使用されていることを独自に確認した。
さらに、事情に詳しい関係者はAppleInsiderに対し、前世代のiPhoneに搭載されていたSIM取り出しツールはLiquidmetalの合金で作られていたと伝えた。米国では、iPhone 4にはSIM取り出しツールは付属していない。
「あれは私の金属だ」とペカー氏は言ったと伝えられている。「すぐに分かった。専門家の言うとおりだ。リキッドメタルだ」。さらに彼は、この合金は「指を傷つけたり切ったりしない限り、手で曲げることは事実上不可能だ」と付け加えた。
ピーカー氏は、カリフォルニア工科大学で開発された合金「リキッドメタル」の共同発明者です。先週、AppleInsiderは、 Appleが発明の所有者であるリキッドメタル・テクノロジーズ社と独占契約を締結したと報じました。
この非晶質・非結晶性の材料は、一般的に使用されているチタン合金の2.5倍の強度と、携帯電子機器に使用されているステンレス鋼の1.5倍の硬度を誇ります。2003年に商用化され、以来、医療機器、スポーツ用品、米国国防総省の機器などに使用されています。
iPhone 3G SIMカード取り出しツール。写真はFlickrユーザーJamie McCall提供。
リキッドメタル・テクノロジーズは、世界的な契約に基づき、自社の知的財産権のすべてをAppleに譲渡しました。この契約により、Appleは電子製品における当該合金の独占使用権を取得しました。リキッドメタルは、Appleが競合する市場以外で、他社に当該合金の使用をライセンス供与することは引き続き認められています。
AppleとLiquidmetalの契約は少なくとも1,090万ドル相当とみられており、金属メーカーLiquidmetalは先週、Appleとの契約によりその額の債務を即時返済できると発表した。債務返済は8月5日、AppleとLiquidmetalが契約を締結したまさにその日に行われた。