セキュリティ研究者がApple Safariの自動入力脆弱性をデモ

セキュリティ研究者がApple Safariの自動入力脆弱性をデモ

スラッシュ・レーンのプロフィール写真スラッシュレーン

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セキュリティ研究者が、AppleのSafariウェブブラウザの自動入力機能を利用して、ハッカーがユーザーの名前や電子メールアドレスなどの個人情報を不正に入手する可能性があることを発見した。

ジェレミア・グロスマン氏は今週のブログで、Safari バージョン4および5で「ウェブフォームの自動入力」機能を有効にしているユーザーが悪意のあるコードに対して脆弱であることを明らかにしました。この自動入力機能は、Appleのウェブブラウザではデフォルトで有効になっています。

この機能は、「名前」「会社名」「市区町村」「都道府県」「メールアドレス」など、具体的な一般的な名前を含むオンラインテキストフォームに自動で入力します。これらの情報は、オペレーティングシステムのアドレス帳に含まれるユーザーの個人情報から自動的に取得されます。つまり、ユーザーがSafariブラウザに入力しなくても、情報を取得できるということです。

「悪意のあるウェブサイトがSafariからアドレス帳カードのデータを密かに抽出するために必要なのは、前述の名前のテキストフィールドを動的に(おそらく目に見えない形で)作成し、JavaScriptを使ってAからZまでのキー入力イベントをシミュレートすることだけです」とグロスマン氏は記している。「データが入力されると、つまりオートフィルされると、そのデータにアクセスして攻撃者に送信することができます。」

グロスマン氏はまた、個人情報の取得に「わずか数秒」しかかからないことを示す概念実証も作成した。グロスマン氏によると、このデータはスパムメールの送信やフィッシング攻撃に利用される可能性があるという。

「幸いなことに、電話番号や住所など、数字で始まるオートフィルデータは、何らかの理由でテキストフィールドに入力されなかったため、取得できませんでした」と彼は述べた。「しかし、このような攻撃は、ルートキットのペイロードを配信するために設計されたエクスプロイトコードではないため、おそらく誰にも気づかれない広告ネットワークを使って、容易かつ安価に大規模に拡散される可能性があります。」

Appleのウェブブラウザの最新バージョンであるSafari 5は6月にリリースされました。拡張機能が追加され、デスクトップソフトウェアのHTML5サポートが拡張されました。