マイク・ワーテル
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アップルは、中国の知的財産裁判所でクアルコムのブロードバンドモデムチップのライセンス戦略に対する訴訟を拡大し、中国でのiPhoneの売上のみに基づいて10億元(1億4530万ドル)の損害賠償を求めている。
水曜日の提出書類で、アップルは、米国のチップ製造会社に対する訴訟で主張しているのと同じことを主張している。アップルは、クアルコムが中国での市場支配的地位を悪用して、事実上iPhone製造会社から不当なライセンス料をゆすっていると主張し、賠償と、違法となる可能性のあるライセンス戦術の停止を求めている。
「アップルの中国子会社による今回の申し立ては、クアルコムの技術に対する支払い額を削減する方法を探るアップルの取り組みの一環に過ぎない」と、クアルコムの法務顧問ドン・ローゼンバーグ氏はロイター通信への声明で述べた。「アップルは、100社以上の中国企業が受け入れている条件と一致する条件を提示されたにもかかわらず、検討すら拒否した」
アップルは金曜日の米国裁判所への提出書類の中で、クアルコムが自社の「独占力」を悪用してFRAND(公正、合理的、かつ非差別的)特許義務を回避し、例えば標準必須特許に「恐喝レベル」の料金を請求していると非難した。
とりわけ、Appleは、Qualcommが執行機関への協力に対する報復としてリベートを差し控えたと主張し、さらには、Appleが金銭の支払と引き換えに米国連邦取引委員会(FTC)に虚偽の申告をするよう仕向けたと主張している。AppleとFTCは共に、Qualcommが2011年から2016年にかけてAppleに独占的なチップ供給契約を強制し、それをリベートの条件としたと主張している。
クアルコムは過去にも中国で市場支配力の濫用で有罪判決を受けています。2015年2月、同社は中国政府による14ヶ月にわたる調査で、アップルが主張するのと同じ行為を非難され、9億7500万ドルの罰金を支払いました。
昨年9月に発売されたiPhone 7は、クアルコムの独占から逃れる試みとして、LTEモデムサプライヤーを2社採用したApple初のiPhoneモデルであり、第2のサプライヤーはIntelとなっている。