マイクロソフトはアップルのような体験を提供することを目指している

マイクロソフトはアップルのような体験を提供することを目指している

スラッシュ・レーンのプロフィール写真スラッシュレーン

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マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は水曜日、新会計年度に向けた戦略を概説した全社向けメモを発表し、その中で将来の成功の基準としてアップルの経験を特に取り上げた。

「PCとMacの競争において、我々はAppleを30対1で上回っています。しかし、Appleが繁栄していることは疑いようがありません」とバルマー氏は電子メールに記しており、そのコピーはウォール・ストリート・ジャーナルが入手した。「なぜか?それは、Appleは限定的ながらも包括的な体験を提供することに長けているからです。一方、我々が選択肢を重視する姿勢は、エンドツーエンドの体験においてしばしば何らかの妥協を伴います。」

バルマー氏は今後、マイクロソフトはハードウェアベンダーとの連携方法を変え、Macメーカーが提供する体験を模倣し、「一切の妥協」をしないと述べた。同氏の計画は、モバイルフォン分野でも同様のアプローチを採用することを目指しており、製品設計のほぼすべての側面を厳密に管理するAppleのクローズドエコシステムと同様の「優れたエンドツーエンドの体験」を同社が生み出せることを期待している。

バルマー氏のメモと携帯電話業界に関する発言は、レドモンドに本社を置くソフトウェア大手のアップルが今週、iPhoneのライバルとなる製品の構想を練り始めるための最初の具体的な会議を開催したとの報道の中で明らかになった。jkOnTheRunが発表したレポートよると、このデバイスは、苦戦しているアップルのZuneメディアプレーヤーをベースにしつつ、Windows Liveサービスと密接に連携したWindows Mobile 7の派生版を搭載することになるという。

それでもバルマー氏はメモの中で、WindowsとVistaに対する一般の認識が依然としてマイクロソフトの最優先事項であることを認めた。また、最近リリースされたWindows Vista SP1とPCメーカーとの協力により、初期段階でこのOSを悩ませていたデバイスとアプリケーションの互換性の問題はほぼ解決されたと述べた。

「今こそ、私たちのストーリーを伝える時です」と彼は述べた。「今後数週間のうちに、お客様がWindows Vistaに関して抱いている疑問を解消するためのキャンペーンを開始します。そして今年後半には、お客様にとってのWindowsの意味と価値を再定義するための、より包括的な取り組みをお届けする予定です。」