アップルはTSMCと提携してA5生産、サムスンに打撃を与える可能性も

アップルはTSMCと提携してA5生産、サムスンに打撃を与える可能性も

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

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アップルはiPad 2用のA5チップの生産に向け、チップメーカーの台湾セミコンダクタ・マニュファクチャリング社と契約を結んだと伝えられているが、この動きはサムスンにとって潜在的な損失になるとみられている。

EETimesによると、AppleはA5プロセッサの製造でTSMCとファウンドリ契約を結んだと噂されている。AppleのカスタムデュアルコアA5プロセッサは、金曜日に発売予定の新型iPad 2に加え、今夏発売予定のiPhone 5にも搭載される見込みだ。

Appleは現行のデバイスにおいて、A4プロセッサの製造をSamsungと提携して行っています。昨年発売された初代iPadでは、A4チップ内にSamsung製のダイが2つ積層されていました。

アップルは2011年、iPhoneやiPadなどのモバイル機器に搭載される液晶ディスプレイ、プロセッサ、NAND型フラッシュメモリチップなどの部品をサムスンからだけで78億ドル購入す​​ると予想されている。この買収により、アップルはサムスンにとって最大の顧客となる。

EETimes報道によると、AppleがAndroidへの移行を決断した理由は3つあり、その一つはSamsungが自社製品でiPhoneとiPadの両方と競合していることだ。Samsungは昨年、iPhone 4に対抗するGalaxy Sスマートフォンと、iPadに対抗するGalaxy Tabを発売した。両Android搭載製品ラインは今年中にアップデートされる予定だ。

AppleはTSMCを検討しているとも言われている。TSMCは世界で最も歩留まりの高い40ナノメートルプロセッサを保有し、40ナノメートルプロセスの製造能力も最大規模だからだ。報道によると、Samsungが将来Apple向けのA5チップの製造に何らかの形で関与するかどうかは現時点では「不明」だという。