WWDCでAppleマップのアップデートがなかったのはプロジェクト管理の「失敗」が原因 - 報道

WWDCでAppleマップのアップデートがなかったのはプロジェクト管理の「失敗」が原因 - 報道

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

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OS X Mavericks に表示される Apple マップ。

先週の世界開発者会議で発表される予定だったアップルの地図サービスに対する数々の改良点は、不十分な計画と「社内政治」により期限に間に合わなかったため、発表されなかったと新たな報道が伝えている。

TechCrunchの取材に応じた匿名の情報筋によると、WWDC基調講演で、長らく噂されていた機能(公共交通機関との連携や、より信頼性の高い新しいデータバックエンドなど)が発表されなかったことについて、多くの非難がプロジェクトマネージャーに浴びせられたというこれらの問題に加え、優秀なエンジニアの流出も重なり、開発チームの負担は増大したという。

「多くの開発者が会社を去り、iOS 8のリリースに向けて計画されていたマップの改善はどれも期限内に完了しませんでした」とある情報筋は語った。「主な原因はプロジェクトマネージャーとエンジニアリングプロジェクトマネージャーの失敗で、タスクの計画が非常に不十分だったため、開発者はプロジェクトからプロジェクトへと何度も切り替えなければなりませんでした。」

別の関係者も社内政治を非難したが、問題がどのレベルで発生したかは明らかにしなかった。地図チームはインターネットソフトウェア・サービス部門の責任者であるエディ・キューに報告しているが、ソフトウェア部門の責任者であるクレイグ・フェデリギとの開発責任がどのように分担されているかは不明である。

「開発者がグループを去ったことよりも、計画、プロジェクト管理、社内政治の問題のほうが、プロジェクトを完了できなかった大きな要因だったと言えるだろう」と、その人物は同誌に語った。

AppleはWWDCで、近年の地図関連企業買収の成果を披露すると広く予想されていました。しかし、WWDCには姿を見せませんでした。しかし、同社は小規模な地図関連企業の買収を続けており、先週末にはソーシャル検索のスタートアップ企業であるSpotsetterを買収しました。

今回の買収は、Embark、HopStop、Broadmap、Locationaryといった企業への過去の買収に続くものです。近年、位置情報サービス関連の買収が相次いでいることから、iOS 8のマップには、位置情報の精度向上、より詳細なPOI(Point of Interest:興味のある場所)データ、公共交通機関のルート案内機能などが搭載されると広く予想されていました。