スティーブ・ジョブズ氏、iPad の国際的な詐欺疑惑について「頭がおかしいのか?」

スティーブ・ジョブズ氏、iPad の国際的な詐欺疑惑について「頭がおかしいのか?」

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

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アップルの最高経営責任者スティーブ・ジョブズ氏は今週も独自の広報戦略を披露し、ある支持者に対し、同社がiPadの入手可能性に関して海外の顧客を誤解させたと主張するのは正気ではないかと問いかけた。

アップルは水曜日、新製品に対する当初の需要が予想をはるかに上回ったため、同社は「iPadの国際発売を1か月延期し、5月末までとする難しい決断」を下したと発表した。

アップルは、「発売後1週間で50万台以上のiPadを出荷しましたが、需要は当社の予想をはるかに上回っており、今後数週間はより多くの人々がiPadを目にし、触れるようになるにつれて、供給量を超え続ける可能性が高いでしょう」と述べています。「また、iPad 3Gモデルについては、4月末までの出荷に向けて多数の予約注文をいただいています。」

この発表は、画期的なデバイスを待ち望んでいた世界中の顧客の間で大きな失望を引き起こした。しかし、ポール・シャドウェル氏のような一部の人にとっては、この失望はすぐに苛立ちと怒りへと変わり、ジョブズ氏にこの件についてメールを送るに至った。

シャドウェル氏は特に、アメリカ人がiPadを愛用している一方で、アップルの共同創業者であるジョブズ氏が海外での価格情報や詳細を顧客に明かさなかったことを厳しく批判した。また、ジョブズ氏がわずか1週間前にiPhone 4.0のプレビューイベントで報道陣に対し、iPadは4月下旬の国際発売に向けて順調に進んでいると発言したにもかかわらず、国際展開の時期に関して虚偽の主張を繰り返していると非難した。

「私の知る限り、あなたはiPadが世界中で入手可能かどうかについて2回も虚偽の発言をしました。これはあなた自身の責任ではないと思いますが、故意に世界の目を欺いていると見られるのはご機嫌が悪くなるだろうことは想像に難くありません」とシャドウェル氏はジョブズ氏への電子メールで述べた。

「正気か?」とジョブズは答えた。「我々は最善を尽くしている。責任ある素晴らしいローンチを実現するには、十分な台数が必要なのだ。」

オーバム・リサーチは木曜日の報告書で、アップルは2011年末までにiPadを世界で1,300万台出荷すると予測しているが、同社が国際発売を延期する決定は生産増強の難しさも反映している可能性があると付け加えた。

「iPadは、Appleが設計したA4プロセッサや9.7インチの液晶画面など、数々のハイエンド部品を搭載しており、Appleの製造パートナーが大量生産するには時間がかかるだろう」と同社は述べた。「Appleの厳重に管理されたサプライチェーンが予想外の需要によって本当に逼迫した場合、Appleは海外での発売を延期し、国内市場の旺盛な需要と、3G版iPadの既存の予約注文への対応に注力するのが賢明だ」

AppleInsiderは、AppleがiPadの国際発売を延期する計画について、同社がこの件に関するメディア向け情報を発表する前日に情報を得ていた。情報筋によると、Appleは最初の製品群で報告されたWi-Fi接続に関する広範な問題を懸念し、販売開始前にこの問題をより徹底的に調査する予定だったという。AppleInsider、この主張を確証することはできなかった。

ユーザーから報告された接続問題には、Wi-Fiの受信状態が弱い、信号が途切れる、ネットワークに接続しにくいなどがありました。Appleはこれらの問題の一部に対応し、デュアルバンド対応のサードパーティ製Wi-Fiルーターに問題の一部が関連していることを示唆するサポートドキュメントを公開しました。

同社は、これらのルーターのユーザーに対し、各帯域を識別するためにWi-Fiネットワーク名を分けることを推奨しています。例えば、802.11gネットワーク名には「G」を、802.11nネットワーク名には「N」を追加するなどです。また、両方のネットワークでWPAなどの同じセキュリティタイプを使用することも推奨されています。問題が解決しない場合は、Appleは「設定」>「一般」>「リセット」でネットワーク設定をリセットすることを推奨しています。