ダニエル・エラン・ディルガー
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Apple 社が冬季四半期で失望したように見せようとする努力にもかかわらず、現実は、Apple 社が減速する世界の携帯電話市場を圧倒的に支配し、業界の世界的利益の 87.4% を吸い上げたのだ。
Investors.comの Patrick Seitz 氏が引用した Raymond James のアナリスト Tavis McCourt 氏の調査メモによると、Apple の業界利益の 87.4% は、32.2% を占める第 2 位の Samsung の利益をはるかに上回っている。
他のベンダーのほとんどは、四半期を通して赤字という過去の傾向を継続し、上位2社のシェアが100%を超える要因となった。マコート氏の分析は、HTCやLGから、現在レノボに売却されているGoogle傘下のモトローラに至るまで、商業的に失敗した企業が圧倒的に多い業界において、Appleが常にトップに立つとされてきたCanaccord Genuity(上記)の数字よりも、Appleにさらに有利な内容となっている。
アップルが業界の利益の大部分を占めているという事実は、需要を満たしているように見える市場の将来にも影響を与えている。マコート氏は、業界の成長率が現在、不況以来最低に減速していると指摘した。
「全体として、中国以外のベンダーは今年、ほとんど、あるいは全く成長しない可能性が高いと考えています」とマコート氏は記している。「中国に拠点を置くベンダーは現在、業界の売上高の30%、販売量の40%を占めており、中国に拠点を置くベンダーの成長率は依然として高いものの、中国のスマートフォン最終市場の減速に伴い、2014年もこれらのベンダーの成長は鈍化すると予想しています。」
マコート氏はさらに、「アップルとサムスン以外の中国系以外のベンダーが、事業への再投資に必要な利益をどこから得るのかは依然として不明だ。モバイルデバイス市場は、先進国ではアップルとサムスンが優勢な状況が続いており、新興市場では中国系ベンダーがシェアを拡大し続けている」と述べた。