ティム・クック氏、イタリアのイノベーターたちに未来を形作る協力を呼びかけ

ティム・クック氏、イタリアのイノベーターたちに未来を形作る協力を呼びかけ

ウィリアム・ギャラガーのプロフィール写真ウィリアム・ギャラガー

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ティム・クック氏はイタリアの雑誌に寄稿し、地元の開発者らに「自分のスキルを生かして」アップルとともに未来を築くよう呼びかけた。

イタリアが価格操作の疑いでアップルに罰金を科し、同社が同地域でアップルマップの改良を進める中、ティム・クック氏がコリエレ・デラ・セラ紙に記事を寄稿した。145年の歴史を持つ同紙は、新たに「ログイン」誌を創刊し、クック氏によるイタリアのイノベーターへの呼びかけを見出しにしている。

「適切なツールにアクセスできれば、誰もが可能性を実現する可能性がある」とクック氏は書いている(翻訳)。「イタリアは創造性と情熱にあふれた国です。自分のスキルを活かしましょう。」

記事全文では、クック氏がAppleの歴史に触れており、最初のオフィスが「約40年前」に開設されたことを明かしている。当時、世界はベルリンの壁崩壊からインターネットの台頭に至るまで、大きな変化の瀬戸際にあったとクック氏は語る。

「今日、私たちは再び歴史の重大な局面を迎えていると信じています」と彼は続ける。「この2年間、私たちから多くのものを奪ってきたパンデミックから世界が脱却する今、私たちは、自分たちが生きたいと願う未来を形作る、一生に一度あるかないかの機会を手にしているのです。」

「今日私たちがどのように復興し、どこに資源を集中させるかについて下す決断は、今後何十年にもわたって影響を及ぼすでしょう」とクック氏は語る。「テクノロジーは私たちが築く未来に間違いなく大きな影響を与えるでしょうが…その影響は、私たちがイノベーションの中心に置く価値観と意図にかかっています。」

クック氏は、アップルは「人々が自分たちの最大のアイデアを生み出し、我々の生活を向上させる力を持つ」イノベーションのエコシステムを構築することに尽力していると述べた。

同氏によると、これがAppleが2016年にナポリ・フェデリコ2世大学と共同でApple Developer Academyを設立した理由だという。同アカデミーでは、何百人もの学生が「急成長するアプリ経済でのキャリアをスタート」させてきた。

「Appleは、テクノロジーを活用して世界をより良い方向に変えていく中で、これからも私たちの価値観を指針としていきます」とクック氏は締めくくった。「イタリア全土のイノベーターたちが、この挑戦​​に私たちと共に参加してくれることを願っています。」