警察は犯罪を解決するために、Googleユーザーの位置情報データの膨大なプールに網を張り巡らせている。

警察は犯罪を解決するために、Googleユーザーの位置情報データの膨大なプールに網を張り巡らせている。

スティーブン・シルバーのプロフィール写真スティーブン・シルバー

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ノースカロライナ州ローリーの刑事たちは、必ずしも容疑者に限らず、さまざまなGoogleアカウントデータを捜索するための令状を取得しており、この行為はプライバシー擁護者の怒りを買っている。

地元ニュース局WRALの報道によると、ローリー警察は革新的な戦略を採用している。様々な犯罪の捜査にあたり、警察は犯行現場付近にあったすべての携帯電話のGoogleアカウント識別情報を求める令状を受け取った。犯行時刻のかなり前とかなり後の特定の時間帯に、犯行現場付近にあったすべての携帯電話のGoogleアカウント識別情報を取得するためだ。

WRALが入手した公的記録によると、ローリー警察は昨年少なくとも4件の事件でこの手法を使用しており、2015年以降、少なくとも19件のGoogleデータに対する捜索令状が出ている。しかし、近隣のすべてのアカウントを探すために、より広範囲に網を張るのは、昨年の2件の殺人事件、ダウンタウンの大規模火災に関連する放火捜査、性的暴行捜査の時点では新しい戦術である。

警察が要求したデータは事後数か月経ってから受け取られたが、Google ジオフェンシング データを求めた 4 件の事件のうち逮捕に至ったのは 1 件のみであった。

警察がなぜGoogleにアカウントを求めたのかは不明だ。携帯電話会社も同様のデータを保有しており、法執行機関は以前から召喚状を送付したり、裁判所命令なしにデータを直接提供したりしてきた。

ACLUやその他のプライバシー擁護団体は、この慣行について懸念を表明し、政府によるデータ収集におけるAppleやその他のテクノロジー企業の役割を扱ったエドワード・スノーデンの最初の暴露以来、最前線にある政府とプライバシーに関する多くの問題を提起している。