アップル、元QNX CEOを迎えて「プロジェクト・タイタン」自動運転ソフトウェアチームを強化

アップル、元QNX CEOを迎えて「プロジェクト・タイタン」自動運転ソフトウェアチームを強化

ニール・ヒューズのプロフィール写真ニール・ヒューズ

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自動運転車に必要な高度なソフトウェアを具体化するため、Appleはかつての有名ライバルで現在は苦境に立たされているBlackBerryとそのQNX部門から優秀な人材を採用したと報じられている。

ブルームバーグによると、QNXの創業者で元CEOのダン・ドッジ氏は、今年初めにBlackBerryを離れ、Appleに移籍した。情報筋によると、ドッジ氏はAppleの電気自動車チーム「プロジェクト・タイタン」に所属しており、同チームはハードウェアエンジニアで元Apple幹部のボブ・マンスフィールド氏の監督下にあるという。

ダッジ氏は昨年9月にQNXのCEOを退任した。QNXは組み込みOS、特に車載OSに特化し、2010年にBlackBerryに買収された。

QNX オペレーティング システムは、BlackBerry の不運な PlayBook タブレットでも動作するように変更され、BlackBerry 10 オペレーティング システムのベースにもなっています。

情報筋がブルームバーグに語ったところによると、ダッジがアップルに加わったのは、同社が自動運転車開発のコード名である「プロジェクト・タイタン」を支える頭脳の開発に注力している時期だという。

Appleは柔軟性を重視していると言われており、例えば、独立した自動運転ソフトウェアによって既存の自動車メーカーと提携できるようになる可能性がある。しかし、報道によると、Appleは「自社製自動車の設計への取り組みを放棄しているわけではない」という。

注目すべきは、木曜日の報道では、いわゆる「アップルカー」が「早ければ2020年」にも発売される可能性があると述べられていたことだ。これは、わずか1週間前の報道とは対照的だ。その報道では、アップル社内のスケジュールが遅れ、プロジェクトは2021年に延期されたと主張していた。

Appleは「プロジェクト・タイタン」について沈黙を守っているが、AppleInsiderは手がかりを辿り、開発拠点とみられるカリフォルニア州サニーベールの秘密施設の発見など、プロジェクトの詳細を明らかにした。Appleはそこで、SixtyEight Research LLCというダミー会社を隠れ蓑にしていたとみられている。