アップルの「Get a Mac」キャンペーンのクリエイターが有名広告代理店を退社

アップルの「Get a Mac」キャンペーンのクリエイターが有名広告代理店を退社

AppleInsiderスタッフのプロフィール写真AppleInsiderスタッフ

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数々の賞を受賞したアップルの「Get a Mac」広告や、酷評された「Genius」キャンペーンの立役者が、有名な広告代理店TNWA/Media Arts Labを辞め、別の会社に転職した。

AdAge の報道によると、Apple の長年の広告パートナーでクリエイティブ エグゼクティブ ディレクターを務めていた Scott Trattner 氏が、K-Swiss、Target、Activision、Carl's Junior/Hardee's など、数多くの有名クライアントを担当する広告代理店 72andSunny でも同じ役職に就く予定だという

「成長と無限の可能性を秘めたこの刺激的な時期に72andSunnyに入社できることに感激しています」とトラットナー氏は用意した声明文で述べた。

トラットナー氏は、俳優のジャスティン・ロング氏とユーモア作家のジョン・ホッジマン氏を起用したアップルの「Get a Mac」キャンペーンの制作で最もよく知られている。このキャンペーンでは、一連の象徴的なコマーシャルで、MacとPCの化身として演技した。

「スコットはクライアントのために計り知れないインパクトを生み出してきた実績において、比類のない存在です」と、72andSunnyのCEO、ジョン・ボイラー氏は述べた。「彼の仕事は、世界最大級のブランドを形作っただけでなく、業界を再定義しました。」

しかし、広告界の巨匠による最新のAppleプロジェクトは失敗に終わった。批評家たちは、いわゆる「Genius」キャンペーンを酷評し、この巨大テック企業の高い基準を満たしていないと主張した。2012年のオリンピック式典中に初公開されたこの3部作では、AppleのGeniusが、一見すると無知なMacユーザーを、次々と起こる滑稽なシナリオを通して導いていく。このキャンペーンは高齢者層への訴求を狙ったものだと推測する声もあったが、一方で、キャンペーン全体がユーザーを貶めているように感じられると指摘する声もあった。これはAppleがこれまでCMで行ったことのない行為だ。

TBWA/メディアアーツラボの代表者は、同シリーズが初回放送直後に打ち切られることを発表し、オリンピック開幕の週末のみに「初回放送」を行うのが当初のアップルの計画だったと述べた。