Spotifyは新たなレーベル契約でApple Musicのようなアルバム独占契約を採用する可能性

Spotifyは新たなレーベル契約でApple Musicのようなアルバム独占契約を採用する可能性

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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スポティファイは大手レコード会社との新たな契約締結に近づいており、その結果、一部のアルバムが有料プランの独占となる可能性があると木曜日の報道で報じられた。

関係筋によると、その見返りとしてレーベル側はロイヤリティの要求額を減らすことになるという。Spotifyは現在、世界最大のオンデマンド音楽サービスとなっているものの、収益の大部分がロイヤリティの支払いに回されているため、まだ黒字化には至っていない。

レーベルやその他の関係者は、Spotifyの無料会員と有料会員の比率についてしばしば不満を述べています。無料会員でも広告収入は得られますが、その額はプレミアム会員からの収入よりもはるかに少ないのです。

現時点では、プレミアムアップグレードの特典は比較的少なく、広告なしの視聴、オフラインキャッシュ、高音質といったものがあります。実際のコンテンツは同じです。一方、Appleは3ヶ月の試用期間終了後は無料視聴を提供していません。

関係筋によると、数ヶ月にわたり進展がなかった交渉は最近になって加速している。状況は好転する可能性もあるものの、合意締結は数週間以内に実現する可能性があるとみられている。

プレミアム限定コンテンツがSpotify全体でも独占となるかどうかはまだ明らかではない。SpotifyのライバルであるApple MusicとTidalは、この構想を強く支持しており、通常は期間限定で提供している。稀なケースではあるが、一部の楽曲やアルバムが恒久的な独占配信となるケースもある。例えば、テイラー・スウィフトの「1989」は、現在もAppleで配信が保留中だ。

ユニバーサル、ソニー、ワーナーといったレーベルはいずれもSpotifyの少数株を保有しており、同社は新規株式公開(IPO)を目指しているとみられている。収益性の高い事業運営は、当然ながら投資家にとってより魅力的なものとなるだろう。

同社は、より高額な「Hi-Fi」プランの構想も検討している。これは、Tidalの同名のプランと同様に、フルクオリティのロスレスオーディオを提供するもの。月額5ドルから10ドルの追加料金がかかる可能性がある。