マイキー・キャンベル
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アクティビスト投資家のカール・アイカーン氏。|出典:フォーブス
莫大な影響力を駆使して上場企業の財務方針を左右することで知られる億万長者の投資家カール・アイカーン氏は最近、アップル株を280万株、約16億5000万ドル分増やした。
アイカーン氏の最新のポジションは、木曜日の証券取引委員会への提出書類で明らかにされ、この物言う投資家が現在、AAPL株を750万株以上保有していることが示されているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じている。
本日の取引終了時点でアップルの株価は588.82ドルまで下落し、アイカーン氏の同社株の価値は44億ドル以上となった。
この強気な買いは3月期に記録されたもので、これはAppleが7対1の株式分割と自社株買いプログラムを発表する直前のことでした。取締役会は自社株買いの承認額を従来の600億ドルから900億ドルに増額しました。株式分割は6月2日に実施され、分割調整後の取引は6月9日に開始されます。
株式分割と自社株買いに加え、Appleの取締役会は四半期配当を8%増額し、1株当たり3.29ドルとすることを承認しました。これは、従来の四半期配当3.05ドルから増加したものです。
アイカーン氏の行動は、アップル取締役会の決定に対する承認の証と見ることができる。同氏は昨年8月、利益押し上げのため、ティム・クックCEOと会談し、より大規模な自社株買いを迫ったとツイートし、アップル株の「大規模なポジション」を初めて明らかにした。その後、アイカーン氏が当時約15億ドル相当のAAPL株を保有していたことが報じられた。
その後の数か月間、アイカーン氏は自社株買い戻しの可能性についてさらに圧力をかけ、この件に関して株主委任状を提出するまでになった。
一連の追加株式購入とアップルの自社株買いプログラムの拡大を受けて、アイカーン氏は積極的な取り組みを中止し、当時同社が同氏が提案した目標達成に「非常に近い」ことから、さらなる行動は不要だと述べた。