サムスンが2018年に7nm「A12」でアップル向けiPhoneチップの製造を再開すると噂されている

サムスンが2018年に7nm「A12」でアップル向けiPhoneチップの製造を再開すると噂されている

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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サムスンは、過去数年間生産を大幅に中止していたが、2018年にアップル向けのAシリーズプロセッサの製造を再開する契約を確保したと報じられている。

韓国のヘラルド紙は火曜日、サムスンがiPhone向け7ナノメートルプロセッサの製造に向け、紫外線リソグラフィー装置を最近購入したと報じた。情報筋によると、サムスンの3人の共同CEOの1人であるクォン・オヒョン氏がこの契約獲得の中心人物であり、6月にアップル本社を訪問したという。

「CEOは、OLEDに関するAppleとの緊密な関係を活かして、幹部を説得できるだろう」とある情報筋は語った。サムスンは世界のOLED市場の95%を支配しており、今年の「iPhone 8」のOLEDサプライヤーはサムスンのみとみられている。LGやフォックスコン傘下のシャープといった企業は、ようやく生産能力の増強に着手したばかりだ。

ヘラルド紙は他の様々な報道を引用し、サムスンがアップルの現在のプロセッサメーカーであるTSMCを代替することはないだろうと報じた。その代わりに、iPhone 6sと同様に、両社が発注を共有すると予想されている。

一方、サムスンは新機器のテストをほぼ完了させており、その後アップルから最終承認を得る予定だと言われている。

TSMCは2014年以降、Aシリーズの生産をほぼ独占している。これはおそらく、Appleがスマートフォンとタブレットにおける主要競合他社との差別化を図っているためだろう。しかし、TSMCは主要部品については複数のサプライヤーを持つ傾向があり、それが価格競争の促進、ボトルネックの軽減、そして世界展開に必要な数量の確保に役立っている。

今年のiPhone(「8」「7s」「7s Plus」を含む)は、プロセッサの問題ではないものの、生産の遅れに見舞われていると言われている。