AT&Tとの合併に反対するスプリントの裁判所提出書類はiPhoneの取得を示唆している

AT&Tとの合併に反対するスプリントの裁判所提出書類はiPhoneの取得を示唆している

ダニエル・エラン・ディルガーのプロフィール写真ダニエル・エラン・ディルガー

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AT&TによるT-Mobileの買収を阻止するためにSprintが起こした訴訟の裁判所提出書類は、AppleのiPhoneを「象徴的」と称賛し、米国第3位の通信事業者がiPhoneを扱えない状況がもうすぐ終わることを示唆している。

This is my next のNilay Patel 氏が公開したコメントでは、AT&T と Verizon Wireless の既存の規模により、Apple はまず AT&T と独占的パートナーシップを結び、その後 Verizon を加えたのだと主張している。

これにより、2大キャリアは「iPhoneの市場投入までの時間的優位性」を獲得し、スプリントは「ほぼ5年間、iPhoneを利用できない状態で競争しなければならなかった」と指摘している。

スプリントは、上位2つの通信事業者を「ツインベル」と呼び、「iPhoneの市場投入までの時間で大きな優位性を獲得し、この象徴的なデバイスで多くの顧客を2年契約で囲い込むことができた」と述べている。

今秋、新型iPhone 5と、iPhone 4の改良型でコスト効率の高いバージョンと思われる機種が出荷されると予想されるなか、SprintがAppleの次世代iPhoneを取り扱うことができるかどうかについて信憑性のある噂が飛び交っている。

スプリントは現在、AT&TとT-Mobileの買収を阻止しようとしており、iPhoneを例に挙げて、規模の大小が小規模事業者の全国展開を阻む可能性を指摘している。第4位の通信事業者T-Mobileの特許会社であるドイツテレコムも同様に、米国の小規模通信事業者であるT-MobileがiPhoneを販売できないことが顧客維持を阻害していると指摘している。

ドイツ企業のレネ・オーバーマンCEOは、Tモバイルの米国における顧客離脱率の上昇はiPhone離れが原因だと述べた。「消費者はTモバイルを好んでいるが、iPhoneも欲しいと思っている」が、TモバイルUSAは「短期的にはiPhoneを手に入れる見込みはない」という。

スプリントがiPhoneを入手すれば、iPhoneへのアクセスを理由にAT&TによるT-Mobileの買収を阻止するという同社の主張は成り立たなくなる。なぜなら、それは実質的にT-Mobileの顧客がiPhoneを入手できないようにすることになるからだ。AT&Tは、米国司法省が提起した連邦訴訟、そして同じく買収阻止を求めているスプリントの訴訟において、買収提案を支持する立場をとっている。