ロジャー・フィンガス
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ある著名な投資家によると、iPhone Xの将来と同社に対する懸念はあるものの、10月27日のiPhone Xの予約注文開始を前にAppleの株価は上昇する見込みだという。
「(アップルは)こうした新製品発表の時期に株価が急騰する傾向がある」と、アルファワン・キャピタル・パートナーズの創業者ダン・ナイルズ氏はCNBCのインタビューで語った。彼はこれを「かなり予測可能なパターン」と呼び、新製品発表後、アップルの株価は約1ヶ月間低迷する傾向があると主張した。アナリストが予想を下方修正しているにもかかわらず、株価は予想を上回っていると言われている。
アルファワンの積極的な姿勢は「短期的な見方」だとナイルズ氏は指摘した。iPhone Xのレビューや、1,000ドル以上をスマートフォンに費やす意思のある人がどれだけいるのかといった懸念があるからだ。長期的には、アップル自身ではなく、iPhone XのTrueDepthカメラの部品を供給するサプライヤーの株を保有する方が得策かもしれないと同氏は述べた。
ナイルズ氏の見解は過去1年間で劇的に変化した。2016年5月、同氏はiPhoneの売上がスマートフォン業界の縮小傾向を上回って低迷していること、そしてストリーミングTVサービスなど「サービス面ではあまり力を入れていない」と感じていたことから、アップル株を空売りする用意があると発言した。
アップルは11月2日に第9四半期決算を発表する予定だ。今年のiPhone発売のタイミングを考えると、決算にはiPhone 8と8 Plusしか記載されないことになるが、過去に比べて需要が低迷していることを考えると、投資家にとっては好ましい結果ではないかもしれない。
しかし、iPhone Xを待ち望んでいる人は多いだろう。そうなれば、12月四半期の決算は予想を上回り、Appleの平均販売価格が上昇する可能性がある。iPhone Xは11月3日に店頭に並ぶ予定だ。