ニール・ヒューズ
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銃撃事件後にサンバーナーディーノに建てられた仮設の記念碑。
サンバーナーディーノのテロ攻撃の銃撃犯の一人が使用していた職場支給のiPhoneには「価値あるものは何一つ」保存されていない可能性が高いと、同町の警察署長が新たなインタビューで認めた。しかし、同署長は依然として、Apple社はFBIが暗号化されたiPhoneを解読するのを手伝うべきだと考えている。
「正直に言うと、電話に有益な情報は何も残っていない可能性が高いと思います」と、サンバーナーディーノ警察署長のジャロッド・バーガン氏は金曜日のNPRとのインタビューで述べた。「電話に出ているかもしれないと期待しているのは、明らかに話を聞いてみたい潜在的な連絡先です」
バーガン氏はiPhoneとiPadを所有しており、自身をアップル製品の「ファン」だと認めた。しかし同時に、法執行機関には今回の事件の捜査において「あらゆる手段を尽くす」義務があり、捜査を怠ることは被害者とその家族にとって不公平だと述べた。
また、可能性は低いと認めているものの、問題の iPhone 5c に、より大規模なテロリストネットワークの詳細や将来の攻撃の潜在的な計画が記録されている可能性もあるという。
「可能性は低いが、可能性はある」とバーガン氏は語った。
米国の治安判事は、12月のテロ攻撃に関与した銃撃犯の一人が所有するデータの抽出に協力するよう求めるFBIの要請に対し、Apple社に協力を命じた。Apple社は、安全なiOSプラットフォームにバックドアを作成しない限り、この要請に応じることはできないとしているが、同社はそのようなバックドアを作ることを望んでいない。
米国政府が提訴し、この論争が公になったことで、AppleとFBIの争いは世論の法廷へと持ち込まれた。AppleのCEOティム・クック氏とFBIのジェームズ・コミー長官を先頭に、双方が相手を不当に仕立て上げようとする舌戦が勃発した。