ペガトロン、インドでの生産に1億5000万ドルの投資を準備

ペガトロン、インドでの生産に1億5000万ドルの投資を準備

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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アップルの組み立てパートナーであるペガトロンの取締役会は、インド初の生産施設に1億5000万ドルを投資することを承認した可能性がある。この施設は2021年後半にiPhoneの生産に利用される可能性がある。

ペガトロンは、アップルにとって主要な新興市場であるインドにまだ正式な拠点を設けておらず、事業開始の準備としてインドに子会社を設立したばかりだ。現在、同社は子会社の立ち上げと運営に必要な資金を準備しているようだ。

ペガトロンの匿名幹部がエコノミック・タイムズ紙に語ったところによると、ペガトロンの取締役会は施設建設のために1億5000万ドルの初期投資を承認したという。この投資は当初より早く実施される予定だったが、幹部はCOVID-19のパンデミックによりペガトロンの従業員がインドを訪問することが困難になり、手続きが遅れたと主張している。

この施設での生産は早ければ2021年後半、あるいは2022年初頭にも開始される可能性があると考えられています。今後2年間でさらなる投資が行われることも予想されています。

アップルの主要組立パートナーであるペガトロンは、インドに工場を設立することで、同国でiPhoneの生産ラインを生産する可能性が高い。ペガトロンは既にインドでの事業を開始しており、法定監査役を任命し、9月に株式の初回引受のための資金を送金している。

同社は既に、アップルのサプライチェーンのライバルであるフォックスコンとウィストロンと共に、インドで数十億ドル規模の生産連動インセンティブ制度(Production Linked Incentive Scheme)への参加を表明している。この制度は、インド国内で生産されたスマートフォンにインセンティブを提供するものだ。ペガトロンは、この制度への申請時点で、アップルの組立メーカー3社の中で唯一インドに拠点を置いていなかった。

この報告書は、ペガトロンがアップルと労働問題で対立しているさなかに発表された。ペガトロンは学生を正規労働者として再分類し、アップルのサプライヤーコードに反して残業や深夜労働を強制していた。その一環として、アップルはペガトロンがアップルの懸念を軽減する措置を講じるまで、新規取引を差し控えるとされている。