マルコム・オーウェン
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ニューヨーク市のグランドセントラル・アップルストアで働くアップル従業員は組合結成に取り組んでおり、従業員らは組合を結成する初のアップル小売店となる可能性のある措置を講じている。
米国のApple Store従業員の間で、賃金の停滞をめぐる不満が2月に表面化し、複数の店舗が組合結成のための書類提出を準備している。ニューヨーク市のある店舗では、組合結成の動きがかなり進んでいるようだ。
ワシントン・ポスト紙によると、「フルーツスタンド・ワーカーズ・ユナイテッド」の主催者は、旗艦店のグランド・セントラル・アップルストアで署名活動を開始した。2月21日にワーカーズ・ユナイテッドへの加盟を問う投票が行われ、主催者は現在、組合員候補者に署名カードを配布している。
ワーカーズ・ユナイテッドは以前、全米のスターバックス従業員の取り組みをサポートするために、多国籍企業に関する別の大規模な労働組合結成運動を支援したことがある。
組合結成に必要な票数が集まれば、この店舗はApple Storeとして初めて組合を結成する可能性を秘めているが、組合結成を目指しているのはここだけではない。匿名の従業員によると、少なくとも他に3店舗が組合結成に向けて取り組んでいるという。
主催者が運営するウェブサイトの更新情報には、「グランドセントラルは、現在進行中の新型コロナウイルス感染症のパンデミックと一世代に一度の消費者物価高騰という異常事態の中で、私たちのチームが可能な限り最高の生活水準を得られるよう保証するために、特別な労働条件を備えた特別な店舗です。そのため、組合結成は不可欠です」と記されている。
アップルは、組合を支持するか、あるいは対抗するつもりがあるかについては報道に対しコメントを控えたが、声明の中で「素晴らしいリテールチームメンバーに恵まれていることは幸運であり、彼らがアップルにもたらすすべてのものを深く評価しています。当社は、健康保険、授業料の払い戻し、新たな育児休暇、有給家族休暇、年次株式付与など、非常に充実した報酬と福利厚生をフルタイムおよびパートタイム従業員に提供できることを嬉しく思います」と述べた。