アップルのクアルコムに対する海外訴訟は、米国の訴訟が継続している間も継続できると裁判官が判決

アップルのクアルコムに対する海外訴訟は、米国の訴訟が継続している間も継続できると裁判官が判決

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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米連邦裁判所の判事は今週、米国での原告訴訟が進行中の間、中国、日本、英国などでアップルがクアルコムに対して起こしている11件の国際訴訟を継続できるとの判決を下した。

ロイター通信によると、ゴンサロ・キュリエル判事はクアルコムの差止請求を却下するにあたり、「アップルの陳述書は、同社がクアルコムの特許ライセンス慣行と反競争的行為に対し、地域ごとに異議を唱えようとしてきたことを明確に示している」と述べた。「クアルコムはこの訴訟戦略が重複していると異議を唱えるかもしれないが、裁判所はアップルによる外国法に基づく権利行使が不当であるとは結論づけないだろう。」

アップルの広報担当ジョシュ・ローゼンストック氏は、同社の法的主張を裏付けるために判決を歪曲した。

「サンディエゴ連邦裁判所が、クアルコムは自社の技術に対する税金とも言うべき法外かつ不公平な料金をアップルやその他の企業に支払わせる前に、自社の技術の公正価値を立証し、法廷で自社のビジネス慣行を擁護しなければならないと判断したことを嬉しく思う」と同氏は声明で述べた。

クアルコムの広報担当副社長クリスティン・トリムブル氏は、同社は「失望している」と述べたが、「この申し立てには高い手続き上のハードルがあった」ことを認めた。

クアルコムは、米国連邦取引委員会(FTC)による独占禁止法違反訴訟に加え、Appleの製造パートナー4社による訴訟にも直面している。クアルコム自身も、米国国際貿易委員会(ITC)に対し、iPhoneの一部輸入を差し止める仮差し止め命令を求めるなど、独自の法的措置を講じている。