AppleInsiderスタッフ
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サムスンが最新の曲面テレビの宣伝効果を期待していた一方で、大ヒット映画『トランスフォーマー』のマイケル・ベイ監督(大爆発シーンの映画で知られる)に自社製品の宣伝を依頼する計画は裏目に出た。ベイ監督がプレゼンテーションの最中に突然舞台から降りるという騒動を起こしたのだ。
マイケル・ベイ監督は月曜日、サムスンのステージから突然退場した。写真はABCニュースより。
ベイ監督は、2014年の新ハイビジョンテレビのラインアップのプロモーションのためサムスンに雇われた。同監督は月曜日にサムスンの記者会見に登壇し、監督としての仕事について語り始めたが、技術的な問題でプレゼンテーションが中断された。
テレプロンプターが機能していないことに明らかに動揺したベイ氏は、まずサムスンアメリカの副社長ジョー・スティンツィアーノ氏と舞台上で即興でセリフを交わそうとした。
「タイプが全部間違っています、すみません、でも即興でやります」と、テレプロンプターが故障し始めた後にベイ氏は初めて言った。
監督は話を続けようとしたが、言葉を失ったようだった。スティンツィアーノはベイ監督に、背後に設置された105インチの巨大な湾曲テレビについてどう思うかと尋ね、話を元に戻そうとした。
「すみません。申し訳ありません。申し訳ありません」とベイ氏は言いながら、ラスベガスのCESのステージから突然立ち去った。
「さて、皆様、マイケル・ベイ氏にご参加いただき感謝申し上げます」と、ベイ氏が退場した後、スティンツィアーノ氏は言った。ステージに一人残されたサムスン幹部は、「ベガスへようこそ。これはライブショーです、皆さん」と挨拶した。
アクション映画を得意とし、「トランスフォーマー」シリーズ3作や「ザ・ロック」、「バッドボーイズ」、「アルマゲドン」などの大ヒット作を手掛けてきたベイ監督は、その後、サムスン製品自体よりも注目を集めることになったこの事件について、自身の公式サイトで当惑を表明した。
「うわあ!CESで恥をかいちゃった。サムスンの素晴らしい105インチ曲面UHDテレビについて講演するところだったんだ」とベイ氏のウェブサイトには書かれている。「普段は製品に自分の名前を貸すことは少ないんだけど、これは本当に素晴らしい。話すのが楽しみで、副社長の紹介を飛ばしちゃったら、テレプロンプターが見当たらなくなって。プロンプターが上下に揺れて、そのまま立ち去っちゃった。ライブショーは私の得意分野じゃないみたい」
ベイ監督の舞台出演は失敗に終わったものの、監督はサムスンの新しい曲面テレビのプロモーションとして世界一周ツアーを続ける予定だと述べた。展示される超高精細テレビには、ベイ監督の新作映画『トランスフォーマー4』の映像が映し出される予定だ。