アップルの電気自動車プロジェクトは「公然の秘密」とイーロン・マスク氏が語る

テスラの創業者イーロン・マスク氏は月曜日のインタビューで、アップルが既存自動車メーカーの製品に対抗する電気自動車の開発に取り組んでいるのは明らかだが、クパチーノで設計された車が成長を続けるテスラの売り上げを脅かすとは予想していないと語った。

マスク氏は詳細を明かすことは避けたものの、アップルがテスラのラインナップと競合する電気自動車の開発に取り組んでいるとBBCに自信を持って語ったようだ。

「１０００人以上のエンジニアを雇えば、何かを隠すのはかなり難しい」とマスク氏は語り、アップルは自動車市場参入に真剣だが、この業界は混乱を起こすのが難しいと付け加えた。

アップルは過去1年間、自動車業界から数多くのエンジニア、ソフトウェアプログラマー、その他人材を獲得するなど、積極的な採用活動を展開してきた。アップルがテスラからエンジニアを引き抜くのと同様に、電気自動車メーカーのテスラもアップルから人材を引き抜いている。

10月、マスク氏はテスラのエンジニアをめぐる人材引き抜き問題についてコメントし、アップルを「テスラで成功しなかった」エンジニアの墓場と呼んだ。しかし、AppleInsiderの情報筋によると、一部の幹部社員の退職がテスラの製品開発計画に支障をきたしているという。

アップルの積極的な採用活動は、バッテリー専門企業のA123システムズや電動バイクメーカーのミッション・モーターズといった中小企業を犠牲にしている。ミッション・モーターズは優秀な人材がアップルに移った直後に事業を停止した。

雇用記録を除けば、いわゆる「Apple Car」についてはあまり知られていない。AppleInsiderは昨年、社内で「Project Titan」と呼ばれていたこのプロジェクトがカリフォルニア州サニーベールの秘密施設で運営されていると報じた。ただし、研究開発業務は近いうちにサンノゼのより広い専用スペースに移転される可能性がある。

最近では、先週、Apple が現在「apple.car」「apple.auto」「apple.cars」のドメイン名を所有していることが発覚し、消費者向け製品が間もなく登場することを示唆している。