アップル、ワイヤレス技術特許侵害の疑いで1億ドルの訴訟を回避

アップル、ワイヤレス技術特許侵害の疑いで1億ドルの訴訟を回避

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米連邦裁判所の陪審は月曜日、カナダのライセンス会社コンバーサント・テクノロジーズが主張する無線技術特許をアップルが侵害していないとの判決を下した。コンバーサント・テクノロジーズは不正使用の疑いで総額1億ドルの損害賠償を求めていた。

この訴訟は2012年にさかのぼり、コンバーサントの子会社であるコア・ワイヤレス・ライセンシングが、原告に有利な司法管轄区として知られるテキサス州東部地区連邦地方裁判所にアップルを相手取って訴訟を起こしたとロイターが報じている。

ルクセンブルクに拠点を置き、テキサス州にオフィスを構えるCore Wirelessは、当初、無線データ伝送技術に関する14件の特許を主張していました。これらの特許はすべて、元々ノキアに譲渡されていた2,000件の特許出願済み発明から派生したものです。Conversantは、2011年にCore Wirelessを買収した際に、同社の知的財産権を管理下に置きました。

複数の訴訟案件の分割申し立てを経て、Core社は訴訟対象特許を5件に絞り込み、1億ドルの損害賠償を求めました。この損害賠償額の一部は、過去、現在、そして将来のiPhoneおよびiPadの販売に対するロイヤルティから算出されました。対象となるデバイスには、iPhone 3G、3GS、4、4S、5に加え、初代iPad、iPad 2、第3世代iPad、Retinaディスプレイ搭載iPad、iPad miniが含まれています。

コンバーサントがコアを買収した当時、マイクロソフトはノキアの特許ライセンス権を保有しており、裁判所の文書によると、NPEはライセンス料と訴訟による収益の3分の2を両社に支払うことに同意していた。マイクロソフトの代表者は、同社はもはやコアに金銭的な利害関係を保有していないと述べた。

陪審員は、AppleがCore社の特許を侵害していないとの判決を下したほか、Core社が必須とみなされる特許について公正、合理的かつ非差別的(FRAND)なライセンス条件に違反したとするApple社の主張を却下した。

本日の判決は、テキサス州タイラーの裁判所が、別の特許ライセンス会社であるスマートフラッシュが保有するデジタルメディアの購入および配信の知的財産権を侵害したとしてアップルに5億3,300万ドルの支払いを命じてから1か月も経たないうちに下された。