Corellium、iOSの脱獄を悪用してiPhoneにAndroidをインストール

Forbesに披露されたAndroid-on-iPhone ベータ版は、Apple のウォールドガーデンが、ある程度は侵入可能であることを示す一種の概念実証として設計されている。

「AppleはiPhoneユーザーの操作をサンドボックス内でのみに制限していますが、ユーザーはハードウェアを所有しており、自分の好きなように使用できるべきです。サンドボックスはユーザーが所有するハードウェアに制限や境界を設けるのに対し、サンドキャッスルは無限の想像力から何か新しく素晴らしいものを生み出す機会を提供します」とCorelliumは声明で述べています。

Corelliumは、Project Sandcastleをファーストパーティツール、特にiPhone内に「一時的な」携帯電話を作成できる仮想化ソフトウェアを用いて構築しました。Checkra1nの脱獄ツールに依存しているため、Corelliumのベータ版は最新のiOS 13に侵入できますが、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPod Touchに限定されています。他のiPhoneバージョンへの対応も開発中ですが、この脱獄ツールはiPhone 11以降には侵入できません。

しかし、新たな脱獄が発見された場合、Project Sandcastle はその脆弱性を利用して、現世代の iPhone 上で Android を実行する可能性があります。

「Appleは長年、セキュリティを装ってiPhoneとiPadをロックダウンしようとしてきたが、実際には競争相手を排除しようとしていた」と、ピアス・ベインブリッジのパートナーであり、コレリアムの顧問弁護士でもあるデビッド・ヘクト氏はフォーブス誌に語った。「Appleの支配力は、市場に出せるアプリの種類から開発者に課す手数料まで、あらゆることをAppleが決定することを可能にしてきた。iPhone上でAndroidを動かすコレリアムのソリューションは、ついにAppleのApp StoreとiOSに代わる現実的な選択肢を顧客に提供することになるだろう。」

最近では、Appleはサンタンデール銀行とL3ハリス・テクノロジーズを召喚状で法的紛争に巻き込み、Corelliumのソフトウェアの使用方法に関する詳細な情報の提出を求めました。また、両社とCorelliumとの間のすべての通信、契約書、そしてCorelliumの創設者クリス・ウェイドに関する情報の提出も求めました。