サムスン、オーストラリアの特許訴訟でアップルを相手取り2012年3月に審理開始

サムスンは、ライバルであるアップルのiPhone 4Sに対する特許訴訟について、オーストラリアの裁判所で本格的な審理を得ることに成功した。審理は2012年3月に予定されている。

アナベル・ベネット判事は火曜日、3週間にわたる審理が来年3月に開始されると裁判所に伝え、金曜日に正確な日程を決定する予定だと付け加えた。ロイター通信によると、アップルは審理を来年8月に開始するよう求めていたが、ベネット判事は時期尚早だと述べた。

「彼ら（サムスン）はAndroid市場の拡大を目指しています。時間が経てば経つほど、サムスンにとって厳しい状況になるでしょう」と彼女は述べた。

その間、アップルは10月14日にオーストラリアで発売された最新のiPhoneの販売を継続することが認められる。報道によると、オーストラリアでサムスンがアップルを相手取って起こしている訴訟では、同社が3件の特許を侵害しているとして、25件以上の請求が提起されている。

サムスンは世界中の複数の国でiPhone 4Sに反対してきた。例えば、アップルが同機種を発表した直後、同社はフランスとイタリアで同機種に対する仮差し止め請求を提出した。しかし、イタリアの裁判所は先月末、サムスンの請求を却下し、アップルが同国で最新スマートフォンを発売することを許可した。

興味深いことに、サムスンは自国で差止命令を求めないことを決定した。韓国の新聞が月曜日に報じたところによると、サムスンは広報上の懸念から、土壇場で訴訟を起こさないことを選択したという。

「我々は、アップルとの法廷闘争は世界市場でのみ行うべきだという結論に達した」とサムスンの広報担当者は述べたと報じられている。「韓国でさらなる市場シェアを獲得するためではない」

両社の激しい法廷闘争は10カ国に及び、20件以上の訴状をめぐって繰り広げられている。アップルはオーストラリアでサムスンに対し、ライバル企業のGalaxy Tab 10.1タブレットに対する差止命令を勝ち取るなど、一定の成功を収めている。しかし、サムスンはこの判決が「無関係な考慮」に基づいており、裁判官の「法的アプローチに誤り」があったと主張し、控訴している。この差止命令に関する正式な審理は来週開かれる予定だ。