AppleのC1モデムはクアルコムへの依存の終焉を告げる

AppleはついにiPhone 16eとともに初の自社製モデムであるC1を発表し、ハードウェア戦略の大きな転換を示した。

Appleは長年、iPhoneモデムをQualcommに依存してきましたが、その関係は徐々に終焉を迎えています。同社は2019年にIntelのスマートフォンモデム事業を10億ドルで買収し、独立に向けて大きな一歩を踏み出しました。

この動きにより、Appleはサードパーティサプライヤーを排除し、ハードウェアの統合をより緊密にすることで、独自の5Gモデムを開発する準備が整いました。このモデムはiPhone 16eで初めて搭載されますが、この自社製モデムが秋に発売予定のiPhone 17シリーズに搭載されるかどうかは不明です。

Appleモデムへの長い道のり

Appleのモデムへの野心は周知の事実です。同社は研究に多額の投資を行ってきましたが、報道によると開発は必ずしも順調に進んでいるわけではありませんでした。

2023年時点では、Appleはまだモデムのサプライチェーンを最終調整中で、ASE TechnologyやAmkor Technologyなどの企業がカスタムチップのパッケージングを取り扱うために競争していた。

こうした進歩にもかかわらず、業界関係者はAppleのモデム開発が遅れていると推測していた。一部の報道によると、Appleの自社設計はQualcommの主要製品より約3年遅れており、パフォーマンスへの懸念が生じているという。

C1は完全な独立性に向けた大きな一歩ですが、依然として限界があります。現在のバージョンは、クアルコムのモデムが長年提供してきた高速接続規格であるミリ波5Gをサポートしていません。