マルコム・オーウェン
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2016年に過熱して女性の脚に永久的な火傷の跡をつけたとされる欠陥のあるMacBookと充電器を販売したとして、Appleに対して訴訟が起こされた。訴訟は、この事件の3周年に起こされた。
5月31日、ニューヨーク州最高裁判所に提出されたヨランド・オイヤ氏の代理人による訴状によると、ニュージャージー州在住のオイヤ氏は、MacBookによって火傷を負った被害者であると主張している。12ページに及ぶ訴状では、原告はMacBookとその充電器によって「左脚の皮膚の火傷を含むがこれに限定されない、重篤かつ永続的な人身傷害」を負ったと主張されている。
訴訟では、Appleに対する複数の訴因が挙げられており、MacBookが欠陥のある状態で販売されたこと、消費者に「不当な危害のリスク」を生じさせたこと、テスト段階で欠陥を認識していたにもかかわらず適切な警告を発しなかったこと、そして危険な部品に関する警告を怠ったことが「設計上の欠陥」であり、負傷の原因となったことなどが主張されている。また、訴状全体を通して、オイヤ氏がMacBookの使用において「正当な注意を払っていた」ことが強調されている。
この訴訟は、アップルに対し、金額は特定されていないが「ニューヨーク州のすべての下級裁判所の金銭管轄権の限度を超える」金額の支払いを求めるとともに、「裁判所が公正かつ適切と判断する」さらなる救済措置と、費用および支出を求めている。
申し立てのタイミングは適切で、2016年5月31日で、事件が発生したとされる日から3年が経過したことになる。また、申し立ての日付は、バッテリーが過熱する可能性があるという潜在的な問題により、Appleが2015年モデルの15インチMacBook Proの一部モデルについてリコールを発表する数日前でもある。
ニューヨーク州では製造物責任の時効が3年であるため、この日に訴訟が提起された可能性が高い。時効期間は傷害の発見時から始まるなど、州によって規定は異なるが、ニューヨーク州では事故発生時から時効が開始する。
訴状には、Apple製の「ノートパソコンとバッテリー充電装置」と記載されている以外、MacBookの具体的なモデルについては記載されていません。問題のノートパソコンがそのモデルだった可能性はありますが、事件が発生した時期を考えると、具体的にどのMacBookが関係していたかを明らかにするには、さらに裁判所への提出が必要になるかもしれません。