マイク・ワーテル
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Qualcomm とスマートフォンベンダーの Oppo は、ディスプレイ、ガラス、アルミニウムなどスマートフォンでよく使われる素材の下でも機能する指紋センサーのプロトタイプをデモしました。このセンサーは 2018 年夏に消費者向けデバイスに搭載される予定です。
新たな第2世代の超音波式指紋センサー「Sense ID」技術は、ディスプレイに対応していなかった第1世代の技術を拡張したものです。Qualcomm社によると、この新技術は650マイクロメートルのアルミニウム、800マイクロメートルのガラス、そして1200マイクロメートルのOLEDディスプレイ基板を通して読み取ることができるとのことですが、それぞれのソリューションには若干異なるセンサーが必要になります。
クアルコムは、認証機能に加え、センサーの背後にある超音波技術は心拍や血流も検出できると指摘しています。指が本物かどうかの検出はもちろんのこと、この技術は健康モニタリングにも応用可能です。
リリースで提供された情報によると、Qualcommは「信頼できる実行環境」を採用しており、これはAppleのSecure Enclaveに非常に類似しているようです。しかし、このソリューションはAppleのようにエンドツーエンドで暗号化されていません。
新たに発表されたSnapdragon 630および660プロセッサは、市場投入時にこのテクノロジーをサポートします。興味深いことに、QualcommはSnapdragon以外のプラットフォームもサポートすると発表しています。
同社は、ガラスや金属を通して読み取ることができる最初のサンプルを2017年7月にベンダーに提供し、センサーのエンジニアリングサンプルを10月に提供開始する予定だ。
ガラスと金属の技術を採用したデバイスは「2018年初頭」に登場し、ディスプレイ対応センサーは2018年夏に搭載される予定だ。
Appleは2016年10月に、驚くほど似ていると思われる技術の特許を申請した。秋に発売予定の「iPhone 8」には、OLEDディスプレイを介した指紋センサーのバージョンが搭載されると予想されている。
クアルコムの技術が近いうちにiPhoneに搭載される可能性は低いようだ。両社はLTEモデムとその技術に対する適切な支払いをめぐって法廷闘争を繰り広げている。